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【九州場所】秀ノ山親方のV本命は大の里「先輩大関と三つどもえの争いになれば盛り上がる」

東スポWEB / 2024年10月29日 6時5分

新大関の番付を指差す大の里

大相撲九州場所は11月10日、福岡国際センターで初日を迎える。今場所で最も注目を集める力士は、新大関の大の里(24=二所ノ関)だ。2006年夏場所の白鵬以来となる新大関Vを達成すれば、来年初場所での綱取りも現実味を帯びてくる。元大関琴奨菊の秀ノ山親方(40=本紙評論家)による連載「がぶりトーク」では、一年納めの場所を展望。大の里を優勝候補の本命に挙げる一方で、先輩大関の琴桜(26=佐渡ヶ嶽)と豊昇龍(25=立浪)の意地にも期待した。

【秀ノ山親方・がぶりトーク】読者のみなさん、こんにちは! 9月の秋場所では大の里が優勝し、大関昇進を果たしました。九州のファンの方々も、新大関が土俵に上がる姿を今から楽しみにしているのではないでしょうか。秋巡業は体調不良(ウイルス感染症)で途中から離脱したことが少し気がかりですが、ここから体調を整えて万全の状態で初日を迎えてもらいたいですね。

先場所の大の里は前に出ることを怖がらず、どんどん自分から積極的に攻めていく相撲が光っていました。最近3場所で優勝2回と、上位陣の中では力が頭一つ抜けている。今回も自分の相撲さえ取り切ることができれば、優勝に最も近い存在と言っていい。先場所から連覇を果たして、横綱への〝挑戦権〟をつかむ可能性も十分にあると思っています。

一方で、ここで奮起してもらいたいのが、琴桜と豊昇龍の両大関です。秋場所は、ともに8勝7敗と振るわず、大の里に独走を許して優勝争いに絡むこともできませんでした。琴桜は大崩れしない安定感はあるけれど、勝負どころでの取りこぼしもある。攻め急ぐのではなく、どっしりと構えて自分の間合いに引き込むぐらいの余裕がほしいところ。そうすれば、本来の柔らかさや腰の重さが生きてくるはずです。

豊昇龍は以前と比べて、勝負に対する執念の部分で物足りなさを感じました。先場所では、立ち合いから相手に合わせにいく消極的な相撲もあった。小手先に頼るのではなく、がむしゃらに白星を取りにいくのが本来の持ち味。いま一度、大関に上がったころのギラギラとした闘争心を呼び覚まして、気迫あふれる相撲を見せてもらいたい。

琴桜と豊昇龍が足踏みをしている間に、大の里が優勝回数を重ねて地位でも肩を並べました。先に上がった両大関には、心に期するものがあるはず。この九州場所はもう一つ上の番付を争う戦いが始まる場所でもある。大の里を加えた大関陣が三つどもえの優勝争いを展開すれば、場所も大いに盛り上がることでしょう。

横綱照ノ富士の出場は本人の体調次第になると思いますが、今場所は関脇以下にも楽しみな力士がそろっています。春場所で新入幕優勝を果たした尊富士が幕内に復帰し、上位では大関経験者の霧島が調子を取り戻しつつある。右ヒザの手術から復活した若隆景も、役力士と総当たりの位置まで番付を上げてきました。優勝争いの行方を左右するような好取組に期待しています。

月日がたつのは早いもので、この九州場所で今年の本場所も最後。一年納めの場所は、各力士が自分の持てる力を十二分に発揮して締めくくり、良い形で来年につなげていってもらいたいですね。それではまた!

(随時掲載)

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