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大谷翔平出場にテレビ局も大喜び! WS視聴率はNBAファイナル超えるメガコンテンツ

東スポWEB / 2024年10月29日 10時15分

大谷翔平は第3戦にスタメン出場した

ドジャースの大谷翔平投手(30)は28日(日本時間29日)に敵地ニューヨークで行われるヤンキースとのワールドシリーズ第3戦に「1番・DH」で先発出場した。第2戦で左肩を亜脱臼して、第3戦以降の出場が危ぶまれていたが、強い信念で“強行出場”に踏み切った。ヤンキースファンの大ブーイングを浴びて迎えた初回先頭はストレートの四球だった。

試合前の選手紹介で「ショウヘイ・オオタニ」コールされるとこれまでで最大級のブーイングが浴びせられた。初回先頭で打席に入ると再び、耳をつんざく大ブーイング。ユニホームの左肩はテーピングのためか盛り上がっている。相手先発の右腕シュミットはストライクが入らず四球で歩いた。

試合開始4時間前にドジャースが発表した第3戦のスタメンで「1番・DH 大谷」を確認すると米スポーツ専門局ESPN(電子版)、CBSスポーツ(電子版)など米メディアは一斉に速報。MLB公式X(旧ツイッター)は発表直後、大谷がモスグリーンのニット帽にデニムの上下、白のスニーカー姿で球場入りする写真を投稿。その際、左手を自然にズボンのポケットに入れており、亜脱臼の影響を感じさせなかった。

大谷は本拠地ドジャー・スタジアムで行われた第2戦の7回に二盗を試みた際に左肩を痛め「亜脱臼」と発表された。しかし、鉄人なのか、回復が驚異的なのか。27日(同28日)の記者会見でロバーツ監督は「彼は自分の体をよく分かっているし、彼がいけると感じれば、止める理由はない」と第3戦に起用する方針を示していた。

ロバーツ監督は第3戦前の会見で「MRI検査で亜脱臼のみだった。それ以上の構造的な損傷はなかった。(大谷が)『出場する』と強く主張した」と説明。「彼は走らないだろう」と語った。

また、同じく会見したマンシーは大谷が26日(同27日)の試合後、チームがチャーター機でニューヨークに飛び立つ際にグループチャットに英語で「大丈夫だし、プレーするつもりだ」とテキストメッセージを送っていたことを明かした。

ワールドシリーズ制覇まであと2勝。今ポストシーズンではフリーマンが右足首の捻挫に耐えながら強行出場している。多少の痛みがあったとしても、大谷に出ないという選択肢はない。万全な状態でなくても右翼が狭く、左打者に有利といわれるヤンキー・スタジアムではフルスイングできなくても柵越えとなる可能性は十分。チーム、ファンにとっては心強い限りだ。

しかし、それ以上に胸をなで下ろしているのはMLBとWSを中継するFOXテレビだろう。ドジャースとヤンキースが1981年以来、43年ぶりに激突するのに加え、54本塁打の大谷と58本塁打のヤンキースのジャッジのメガスター2人による最強打者決定戦は現在のMLBで考えられる最高のコンテンツ、このWSで世界規模でのファン拡大を期待している。

もちろん全米も大熱狂だ。野球人気の低下が指摘される中、FOXテレビが発表した視聴者数はフリーマンがサヨナラ本塁打を放った第1戦が1520万人で昨年比62%増、山本が好投した第2戦が1380万人で同65%増だった。6月に行われた米プロバスケットボールNBAの年間王者を決めるNBAファイナルの平均視聴者数1131万人を上回っているのだ。

悲願の世界一へ大谷は全てを超越する。

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