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【日本S】ソフトバンク・小久保監督のネガティブ発言封じ 自ら前を向きチームの士気を高める姿勢

東スポWEB / 2024年10月30日 5時0分

小久保監督は「いいところはいっぱいあった」と前を向いた

ソフトバンクは29日に行われた日本シリーズ第3戦(みずほペイペイ)でDeNAに1―4で敗れ、2018年の第3戦から続いた日本シリーズの連勝記録は「14」で止まった。

流れが止まりかねない敗戦だった。先発したスチュワートは3四球を与えながらも4回1失点でとどめたが、2番手・大津が桑原にソロを浴びるなど2失点。試合の主導権を相手に握られた。打線は相手先発・東から10安打を放ったが、得点は1点のみ。試合後の王会長が「(10安打を放ったものの)向こうはその分、四球がなかった。こっちは四球を出したからね。ヒット数と四球数は同じようなもんだからね」と語ったように、嫌な負け方だった。

それでも指揮官はひたすら前だけを向かせた。試合後は開口一番「短期決戦は敗因を振り返る意味がないので」とキッパリ。この言葉で報道陣からネガティブな質問を封じる空気へと持っていった。その後も「いいところはいっぱいありましたね。前田純、日本シリーズ初登板で育成からはい上がって、日本シリーズであれだけ投げきった。あとは長谷川も良かったし」と続け、シリーズ初登板で失点を喫した5番手・杉山についても「硬さが取れたので、明日以降につながるでしょうね」とプラスに捉えた。

今はひとつの発言がいろいろなところに伝播する時代。ましてや監督というポジションはささいな言葉がチームの士気に影響を与えかねない。だからこそ、前向きな言葉で自らの姿勢を見せ、チームの空気をつくることもできる。

ある球団関係者は「小久保監督はメディアの使い方がうまい。自分が発した言葉が選手にも伝わることを知っているので、リーダーとして前を向く姿勢を示したのでしょう」と説明した。

たかが1敗。第1戦の勝利後、監督インタビューで語った「3つ負けられるのが日本シリーズなので」という言葉を胸に、残り2勝を奪い取りにいく。

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