【女子マラソン】野口みずき氏が指摘する日本女子復活のポイント「ハーフマラソンをこなすのも大事」
東スポWEB / 2024年10月30日 6時1分
〝黄金時代〟を取り戻せるか。今夏のパリ五輪女子マラソンでは、初出場の鈴木優花(25=第一生命グループ)が2時間24分02秒で6位入賞。五輪史上最難関と言われた起伏の激しいコースで自己ベストをマークした。2004年アテネ五輪金メダルの野口みずき氏(46)が取材に応じ、世界に挑む日本勢の現在地を分析。28年ロサンゼルス五輪でのさらなる飛躍へ向けて、ポイントを指摘した。
難コースを攻略した鈴木の走りから、一筋の光が見えた。レースの高速化が進む中、日本勢で2大会連続となる入賞を死守。野口氏は「次につながる6位だと思う。彼女はこれからもっとタイムを伸ばしていったり、日本記録を目指していけそうな感じがした。まだ若いし、走り方も外国勢に負けないぐらいの腰高でストライドも大きい。それにパリの難コースをばっちりと走れた点も強い」と高評価を与えた。
1月には大阪国際女子マラソンで前田穂南(天満屋)が2時間18分59秒で19年ぶりに日本記録を更新するなど、止まっていた時計の針が再び動きだした。野口氏は「鈴木選手だけじゃなくて、多くの選手にとって前田選手の日本記録更新が刺激になっていると思う。五輪などの大きな国際大会でいい順位に入ると、今度は記録というふうに変わっていくと思う。順位と記録、どちらもバランスよくいけたら本当に強い。黄金時代と呼ばれていた昔の時代みたいな感じがまた戻ってきてほしい」と期待を寄せた。
ただ、世界のレベルも驚異的なペースで上がっている。13日のシカゴマラソンで、ルース・チェプンゲティッチ(ケニア)が2時間9分56秒をたたき出して優勝。女子選手で初めて2時間10分台を切った。日本勢が4年後のロサンゼルス五輪で野口氏以来のメダルを狙うには、スタミナだけなく、スピードにも磨きをかける必要がある。野口氏は「小さなレースでもいいので、もっともっと海外のレースを経験してもいいのでは。マラソンだけじゃなくて、ハーフマラソンをこなすのも大事だと思う」と指摘した。
実際、野口氏自身も現役時代にはハーフマラソンに数多く出走したという。「私は世界ハーフに4回出ていて、それがきっかけで英国などのレースや賞金レースにも呼ばれるようになったので、ハーフマラソンが本当にいい土台になったと思う。賞金レースは有力選手も出るので、アフリカ勢とのレース勘とかもつかめると思うし、緊張しにくくなったりするので、そういった経験が大きな大会につながっていくと思う」
五輪女王のアドバイスは、日本勢が飛躍するための大きなヒントになりそうだ。
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