阿部詩が練習前に必ず読む〝詩〟を明かす「いつも感動している」
東スポWEB / 2024年11月2日 6時1分
柔道女子52キロ級で2021年東京五輪金メダルの阿部詩(24=パーク24)が、お気に入りの〝詩〟を明かした。
世界に挑むアスリートや音楽家を表彰する「服部真二賞」を受賞し、1日に都内で行われた授賞式に出席。兄がパリ五輪男子66キロ級金メダルの阿部一二三(27=パーク24)の詩は、壇上で「5歳のころに兄の影響で柔道を始めました。初めは『強くなりたい』『大会で優勝したい』という気持ちはあまりなく、ただ柔道を楽しむ気持ちで始めました」と幼少期を振り返った。
その上で、自身の名前が〝詩〟ということもあり「(作家の)武者小路実篤さんの『もう一息』という詩が昔から好き。(幼少期に)道場で練習が始まる前に必ず読む詩だった。『何事ももう一息』という言葉に感化されて、いつも感動している。本当に何をするにもつらく苦しい場面があるけど、そこを〝もう一息〟ということです」と熱弁した。
パリ五輪の個人戦では、2回戦で金メダルを獲得したディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)に一本負けを喫し、悔し涙を流した。
現状について詩は「今はもう柔道着を着てトレーニングしている。次の試合に向けて体を戻している過程」だと説明。来年6月の世界選手権(ブダペスト)を見据え、その選考会の4月の全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)に出場する意向を示した。
〝もう一息〟を合言葉に、再起を目指す。
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