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柏木ひなたがオペラに挑戦 初めての感想は「とんでもないものに手を出してしまった」

東スポWEB / 2024年11月5日 11時34分

オペラに挑戦する柏木ひなた

歌手で女優の柏木ひなた(25)が主演を務める舞台「リーディングオペラ『蝶々夫人』」が来年3月4日にイタリア文化会館ホール(東京・千代田区)にて初演を迎える。2022年の12月にアイドルグループ「私立恵比寿中学」を卒業して以降、持ち前の歌唱力を生かして活躍の場を広げてきた彼女の新たな挑戦に迫った。

持ち前の歌唱力を武器に舞台やミュージカルにも引っ張りだこな柏木は、オペラとはこれまで縁がなかった。「正直なんの知識もなかった」というが、大事にしている挑戦の気持ちに従い、オファーを受けた。それからオペラについての勉強を始めたものの、圧倒されてばかりだったという。

「初めて聞いたときに『なんじゃこりゃ、すげえ!』と思って(笑い)。私はとんでもないものに手を出してしまったというのが正直な感想でした」

主演を務めるのは世界のオペラハウスでレパートリーとして上演される名作「蝶々夫人」。長崎を舞台に、没落藩士令嬢の蝶々さんとアメリカ海軍士官ピンカートンの恋愛・悲哀の物語を朗読形式で届ける。

演じる蝶々さんは明治時代を生きる15歳の夫人だ。時代も環境も年齢も違う役柄を落とし込まなければならない。「めちゃくちゃ読み込まないと」と気合を入れる。

役からは15歳らしからぬ意志の強さを感じたという。「私は15歳のころはグループの中でも年下のほうだったので、スタッフさんたちも子供みたいな感じで扱ってくれて、それに甘えまくっていたという感じでした。それと比べるとやっぱり全然違う。きちんと自我があって本当に偉いなと思います」と自身と比較し役柄を分析した。

柏木は、テレビ番組の企画で「令和アイドル界スゴいボーカリスト10人」に選出されるなど、その歌唱力はアイドル時代から折り紙付き。23年にはフジテレビ系「千鳥の鬼レンチャン」でも驚異の歌唱スキルを見せて話題となった。そんな高い実力を有する柏木だが、歌には「いつまでたっても自信がない」と漏らす。「うまいと感じなくて、自信がないのが自分だと思ってやってきました。でも、それが私には合っていて、自信がないから頑張れるんです。上手とは思ってはいないんですけど、歌うことが好き。その気持ちでここまでやってきました」

昨年ソロでメジャーデビュー。ワンマンライブも開催し、「自分の軸」とも語る歌での活動で新たな階段を上り始めた。オペラが自身へともたらす化学反応に柏木自身も期待するところがある。「ソロでできないことに挑戦し、自分の音楽の幅を広げるチャンスをいただけたと思っています。新たな自分が発見できれば、より今後の音楽人生にも響いてくるのかな」

自分らしさを大事にしたうえで挑むオペラ。柏木の新境地に注目だ。

「リーディングオペラ『蝶々夫人』」は3月4日、イタリア文化会館ホールでの東京公演を皮切りに横須賀、大阪で全12公演を予定している。

☆かしわぎ・ひなた 1999年3月29日生まれ。千葉県出身。2010~22年までアイドルグループ「私立恵比寿中学」で活動。圧倒的な歌唱力とダンスでグループをけん引した。卒業後、23年にソロとしてメジャーデビュー。13日発売のシングル「Alca」は放送中のテレビアニメ「夏目友人帳 漆」のオープニングテーマに起用されている。

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