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トランプ前大統領「圧勝」で石破茂首相どうする? 〝選挙の神様〟藤川晋之助氏の見解は

東スポWEB / 2024年11月7日 5時4分

勝利宣言を行うトランプ前大統領(ロイター=USA TODAY Sports)

石破茂首相はどうする? 米大統領選は共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が6日、フロリダ州の集会で勝利宣言を行い、終わってみれば圧勝となった。大統領選史上まれに見る盛り上がりをみせた今回の選挙は〝選挙の神様〟こと選挙プランナーの藤川晋之助氏の目にはどう映ったのだろうか。日米の政治文化の違いと、今後の日本の指針を語った。

民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)との大接戦が伝えられていたが、トランプ氏は激戦州であるペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージアで勝利。結果的には圧勝となった。4年ぶりに大統領に返り咲くトランプ氏が、支持者を前に「アメリカに黄金の時代を築く」と演説すると会場は大きな歓声と熱気に包まれた。

一方、先月投開票が行われた日本の衆院選は投票率が53・85%で前回3年前の選挙を下回り戦後3番目の低さ。日本では若者の選挙離れが問題となっている。米国人の熱狂と日本人の無関心。この熱量の差は何なのか。

藤川氏は資金力だと指摘。日本では政治家への献金は年間150万円までとなっている。一方、米国は事情が異なる。藤川氏は「ハリスが手を上げた瞬間に500億円集まっていますから。透明性をちゃんと担保できるなら、別に青天井でいいじゃないかと思う。でないと、いい政治家は育たない」と述べた。

政治資金を分析しているNPO「オープンシークレッツ」によると大統領選と同時に実施される連邦議会選挙で使われる選挙費用の合計が日本円で2兆4000億円に上るという試算を公表。トランプ陣営、ハリス陣営ともにメディア戦略に多くの資金を投じている。

裏金問題をきっかけに日本では、選挙にお金をかけない傾向を強めている。藤川氏は歌手を例に挙げ「お金をかけるから、いい作曲家、作詞家が付いて高い評価が生まれて売れていく。申し訳ないけど、ドサ回りやっていても売れない。今は政治にドサ回りを求めて、大スターを求めてない。そんなことしたって、いいリーダーは出てこない」と嘆く。

衆院選では自公が過半数割れしたが、政権交代には至らなかった。「今回は『立憲に政権を渡したくないけど、自民党にはお灸をすえよう』という票の出方。だから中途半端になって、政治そのものが安定性をなくす」と指摘した。

トランプ氏が大統領となることで世界情勢が一変する可能性がある。党内での立場も不安定な石破首相はトランプ氏とどう対峙するのか。すでに米大統領選の影響は日本の金融市場にも波及。トランプ氏優勢が伝わるとインフレが再燃し米国の金利が上がるとの見方が強まり、一時1ドル154円台に円安が進行。日経平均株価は終値で1005円高の3万9480円と大幅上昇した。

トランプ氏との関係構築は急務だ。「バイデン、ハリスだったら従来通りの人間関係でやっていけたけどトランプの場合はガラっと変わる可能性がある。うまく付き合わないといけない。安倍(晋三元首相)さんはその点はうまかった。今の石破政権はなかなか難しい」と、藤川氏は厳しい目を向ける。

安倍氏はトランプ氏とゴルフ外交で親密な関係を築き、「シンゾー」と呼ばれていた仲だった。一方、石破首相は「今後、接点を早急に持つべく努力したい」と、これから関係性を作ると述べている段階。飲み会より読書という石破首相が「シゲル」と呼ばれる日はいつになるのか。

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