【プレミア12】井端監督 無死一塁で2度のバント…侍ナインに小技〝意識づけ〟した背景
東スポWEB / 2024年11月11日 5時10分
野球の国際大会「第3回プレミア12」に臨む日本代表の侍ジャパンが、10日にチェコとの強化試合(バンテリン)に9―0で圧勝。13日に初戦(対オーストラリア)を迎える本番前最後の対外試合を終えた。試合後の井端弘和監督(49)が大きな収穫に挙げたのは「次の1点が大事になっているところで、送りバントができてよかった」というもの。あえて〝小技〟の重要性を説いた真意とは――。
井端監督が犠打を命じたのはいずれもリードを奪い、無死一塁の場面だった3回と8回の攻撃だった。桑原(DeNA)、村林(楽天)にサインを送り、走者を進めさせた。ここには国際大会の本番を想定した采配が詰め込まれている。
近年の侍ジャパンは2019年のプレミア優勝を皮切りに、21年の東京五輪では金メダル、23年WBCでも優勝。世界大会では無類の強さを発揮しているが、一発勝負となる大会では1点を争う展開が続くことは少なくない。
前回大会の優勝監督でもある稲葉篤紀氏(52)も「私がジャパンの監督を務めた大会でも、負けてもおかしくなかった紙一重の試合はいくつかあった」と振り返った一方で、過去の国際大会で窮地を救う〝技〟があったとも回想する。それが「犠打」だ。
前回のプレミアでは、予選初戦のオーストラリア戦で6回まで1―2とビハインド。まさかの黒星の危機もよぎり始めた中、7回に源田(西武)が二死三塁から鮮やかなセーフティーバントを決め、2―2の同点とした。
さらに、東京五輪では準々決勝の米国戦で延長タイブレークまでもつれ込み、無死一、二塁から同年の3冠王・村上(ヤクルト)に〝ピンチバンター〟として栗原(ソフトバンク)を起用。見事に1球で犠打を成功させ、その後にサヨナラ勝利を呼び込むお膳立てとなった。過去の戦いからも試合展開が煮詰まれば煮詰まるほど、こうした〝小技〟が窮地を打開してきたわけだ。
この日、井端監督が命じた犠打指令は、今回のナインへの意識づけにほかならない。前回のプレミアや東京五輪でも、侍首脳陣として一つ先の塁を陥れる重要性を知る金子ヘッドコーチは「誰が何番とかは当日の夕方でいい」とズバリだった。
本番でも侍ジャパンがここぞの場面で繰り出す〝自己犠牲〟こそが世界一奪取への勝負手となりそうだ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
侍ジャパン・井端監督 想定通りの展開もトップチーム戦法で手堅く得点
スポニチアネックス / 2024年11月14日 5時2分
-
【侍ジャパン】連覇へ豪州とのプレミア12初戦に快勝 井端弘和監督「予選を通過して日本に帰ってきたい」
スポーツ報知 / 2024年11月13日 22時28分
-
プレミア12あす初戦、先発は巨人・井上温大…井端監督「若さを前面に出し力で押す投球を」
読売新聞 / 2024年11月12日 21時43分
-
侍ジャパンの井端監督 強化試合2試合を終え「やりたいことはある程度できた。満足している」
スポニチアネックス / 2024年11月11日 5時21分
-
侍ジャパン井端監督も自信「色々な戦い方ができる」 五十幡の足で追加点、犠打絡めダメ押し点
スポニチアネックス / 2024年11月10日 22時43分
ランキング
-
1侍・井端監督「非常にホッと…」初戦快勝 「ドキドキしていたが、選手がよく頑張ってくれた」
スポニチアネックス / 2024年11月13日 22時40分
-
2イチロー氏、eプレミア12のスペシャルゲストに 決勝前のセレモニーに登場…機構発表
Full-Count / 2024年11月13日 20時42分
-
3永野猛蔵騎手の騎手免許を取消 12か月の騎乗停止処分決定を受けて本人が申請 スマホ偽装持ち込み、親族への馬券予想行為も
スポーツ報知 / 2024年11月13日 16時32分
-
4巨人・井上温大 内心「動じてました」 初回だけで8度も帽子飛ぶ サイズはいつもと同じも「形が浅めで」
スポニチアネックス / 2024年11月13日 23時42分
-
5FAのT・ヘルナンデス外野手獲得に、ア・リーグ東地区の強豪レッドソックスとオリオールズなどが興味
スポニチアネックス / 2024年11月8日 7時38分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください