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ハリス氏大惨敗は人気リス「ピーナツ」殺処分が影響か トランプ陣営が〝敵討ち〟宣言

東スポWEB / 2024年11月11日 6時9分

大統領選で惨敗したハリス氏のグッズは半額セールに…(ロイター)

5日に投票された米大統領選は9日、全州の勝敗が確定した。選挙人全538人のうち共和党ドナルド・トランプ前大統領が312人を獲得し、民主党カマラ・ハリス副大統領は226人にとどまった。ハリス氏大惨敗について、「米人気リス・ピーナツ殺処分騒動の影響があった」と指摘されている。

ピーナツ殺処分騒動とは何か。母を失った幼いピーナツは7年前、マーク・ロンゴさんに拾われ、大切に育てられた。家具の上からロンゴさんの手の上に飛び乗るなど、インスタグラムでさまざまな芸を披露し人気者となった。しかし、10月30日に環境保全省が「野生動物だ」としてピーナツを押収し、狂犬病の検査のために殺処分した。この〝事件〟に対して、地元議員が「ピーナツ法」を提出したり、同省への爆破予告が相次いだりするなど、いまだに全米を揺るがしている。当然、怒りの矛先はバイデン政権に向かい、選挙戦終盤に副大統領のハリス陣営もバッシングされた。

トランプ陣営のテスラのイーロン・マスクCEOは選挙期間中、ポッドキャスト番組で「自由の国であるはずの米国に住んでいながら、政府が銃を持って家に押し入ってくるなんてあり得るのか? 抵抗すれば、撃たれることになる。一方、政府はあなたのペットを連れ去り、処刑することもできる」とバイデン・ハリス政権を批判。

投票日の2日前、トランプ陣営のJ・D・ヴァンス次期副大統領はノースカロライナ州の集会で「ドン(=トランプ氏)はこう言った。『ほら、民主党がリス界のイーロン・マスクを殺したって本当か?』。何十万人もの不法移民犯罪者がわが国に入ってくることを気にもとめない政府が、われわれがペットを飼うことを嫌がる。おかしなことだ」と演説した。

投票日直前、トランプ陣営はTikTokにカウボーイハットをかぶったピーナツの写真を投稿し「ピーナツ、安らかに」と書き込んだ。また、トランプ氏がピーナツの霊らしきものに包まれた画像に「われわれは投票箱で敵討ちする」とキャプションを付けた。

ピーナツ殺処分騒動を〝武器〟として攻め込むトランプ陣営に対し、ハリス陣営に打つ手はなかった。これが最後のダメ押しとなり惨敗したハリス氏は6日、母校ハワード大で、支持者を前に「選挙に負けたらその結果を受け入れるのが米国の民主主義の基本原則です」と敗北宣言した。

その直前、リスらしき生き物がステージのブルーカーペット上を走り回り、右端から左端に走り抜けたのだから驚きだ。この動画はXやユーチューブで拡散し、視聴したユーザーからは殺処分されたピーナツと関連付けられている。あるXユーザーは「ピーナツの幽霊がカマラの『私は失敗した』スピーチに現れて彼女を悩ませた」「民主党官僚によって不必要に殺害された」と投稿し、別のユーザーらは「ピーナツの幽霊がトランプの勝利を祝って走り回っている」などと記した。もちろん幽霊などではなく、生きている本物のリスだとみられている。

大統領選敗北後もピーナツ殺処分のことを言われ続けている。ハリス陣営にとってこの騒動は大打撃だったということだ。

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