「トランプ=プーチン電話会談」の米紙報道をクレムリンが否定した2つの理由
東スポWEB / 2024年11月12日 6時9分
ロシアのペスコフ大統領報道官は11日、プーチン大統領とトランプ次期米大統領がウクライナ紛争とその解決策の可能性について7日に電話会談したとの米紙ワシントン・ポストの報道について「まだ電話していない。これはまったくの虚偽であり、偽情報だ」と否定した。ロシアの通信社RIAノーボスチが報じた。何が起きているのか。
ワシントン・ポスト紙は10日、関係者の話として、トランプ氏がプーチン氏と電話会談したとされると報じた。ウクライナ紛争を激化させないよう呼びかけたとされる。
この報道に先んじて米メディア「アクシオス」は8日、情報筋の話として「トランプ氏はプーチン氏と電話会談し、ウクライナでの戦闘をエスカレートさせないよう警告した」と報じていた。また、電話にはイーロン・マスク氏も同席していたと詳細まで伝えた。さらに11日には、トランプ氏はプーチン氏に対し「私も武器を持っているので、エスカレートするな」と強く警告したと記した。
2つのメディアが独自に電話会談を報じたが、クレムリン側は完全否定した。一体どうなっているのか。
そもそもトランプ氏は選挙期間中、「大統領に当選すれば1日以内にウクライナ戦争を終わらせる解決策を見つけるだろう」と繰り返し述べていた。
ロシア事情通は「まだ大統領職ではないトランプ氏と話したことをクレムリンは公式に認めません。就任前では、まだプーチン氏とは格が違います。それなのにプーチン氏に対して『警告した』という報道は、ワシントン・ポストや官僚の希望的観測が入りすぎているとクレムリンはとらえ、否定しています」と指摘する。
その上で、強く否定したのは2つ理由があるという。「プーチン氏は近々、北朝鮮兵と共にウクライナに強い攻撃を仕掛けるところだったのに、『1日以内に終わらせる』なんて言う相手と会談したとなれば、前線の兵士の士気に影響します。だから否定したのでしょう。トランプ氏はロシアとウクライナの和平交渉が実現した際、ロシアが奪ったクリミア半島などのウクライナ領土は返還しなくていいというスタンス。それまでに奪えるだけ奪うつもりでしょうから、電話があってもなかったことにしてるんです」(同)
そして、「情報を漏らすヤツらをだまらせろというプーチン氏からの圧力でしょう。トランプ氏が〝親プーチン〟になるならば、まず米国内の官僚とメディアをコントロールせよということです。それができない〝弱い交渉者〟は大統領就任後であっても相手にしないというサインです」と同事情通は指摘している。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
プーチン氏とトランプ氏の会談報道、「完全な作り話」=ロシア大統領府
ロイター / 2024年11月11日 23時41分
-
「フィクションでありニセの情報だ」ロシア大統領報道官 “トランプ氏がプーチン大統領と電話会談した”との「ワシントン・ポスト」の報道をめぐり
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月11日 20時27分
-
ロシア大統領府、プーチン氏とトランプ氏の電話会談を否定
AFPBB News / 2024年11月11日 19時9分
-
トランプ氏、プーチン氏と電話会談 ウクライナとの戦闘激化を警告 報道
AFPBB News / 2024年11月11日 8時40分
-
【速報】トランプ次期大統領 プーチン大統領と電話会談 ウクライナ侵攻めぐり「エスカレートさせないように」と忠告 ワシントン・ポスト報道
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月11日 5時34分
ランキング
-
1SNSの副業広告「無料動画を視聴し再生回数を伸ばす仕事」 “数百円の報酬”得られ信じたか 20代男性が114万円だまし取られる特殊詐欺被害
BSN新潟放送 / 2024年11月13日 10時9分
-
2時間帯で変わるセンターライン、分かりにくいので廃止…静岡の国道1号で逆走や正面衝突発生
読売新聞 / 2024年11月13日 7時57分
-
3トランプ再登板で日本人の生活はどう変わるのか 第2次トランプ政権にとって主要な武器の中身
東洋経済オンライン / 2024年11月13日 7時30分
-
4関東で相次ぐ闇バイト強盗、市川市が「カメラ付き防犯灯」を設置へ…住宅街中心に配置を検討
読売新聞 / 2024年11月13日 8時57分
-
5敦賀原発2号機、再稼働不許可を正式決定 活断層否定できず 規制委
毎日新聞 / 2024年11月13日 11時21分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください