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佐々木朗希への〝賛否〟にMLB関係者「白星がつけば批判は過去のものになる」野茂英雄氏と比較

東スポWEB / 2024年11月13日 14時29分

佐々木朗希(左)とドジャース時代の野茂英雄氏

ロッテからポスティングシステムによるMLB挑戦が認められた佐々木朗希投手(23)に批判の声が増している。わずか5年で日本を後にする佐々木は規定投球回に一度も達せず、チームを優勝させることもできなかった。故障がちでシーズンを通してローテを守れず、その一方でMLB挑戦を強く訴え続けるなど〝フォア・ザ・チーム〟の印象は薄い。昨オフに山本由伸(ドジャース)が3連覇、3年連続MVP、沢村賞と文句なしの成績を残し、世間から背中を押されたのと比べると大きな違いだ。

すでにドジャース入りが本命視されるなど米メディアは「日本のセンセーションがやって来る」と盛り上がるが、日本では賛否が渦巻き、球界OBからも「わがままだ」「悪例を残した」「チームを優勝させてから行け」「一般社会じゃ通用しない」などと厳しい声が相次ぐなど、とても山本のように拍手で送り出されるムードはなく、イメージはよくない。

しかし、この状況を長らく佐々木を調査してきたMLBスカウトは「まったく気にしていない」という。「理想は快く送り出してもらうことだが、バッシングがあっても向こうに行って白星がつけば批判は過去のものになる。かつての野茂がそうだった。すごいバッシングの中で無理やり渡米したけど、今では英雄でしょ」と涼しい顔で状況を見ている。

1995年に近鉄のエースだった野茂英雄氏は交渉決裂で任意引退となり、日米協約の間隙をつくような形でドジャースと契約。日本球界やファンから「裏切り者」「売国奴」「恩知らず」と猛バッシングを受け、四面楚歌の状況で海を渡ったが、1年目からの活躍でそれまでの批判がウソのように日本国内は盛り上がり、一躍、現在の大谷翔平並みの英雄となった。佐々木もその剛腕でファンの疑念を払拭させるしかないかもしれない。

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