【ノア】稲村愛輝のWWE・NXT入り…なぜ実現したのか 「画期的なパターン」武田取締役が説明
東スポWEB / 2024年11月17日 6時9分
異例の渡米はなぜ実現したのか。プロレスリング・ノアを統括するサイバーファイトの武田有弘取締役が取材に応じ、所属の稲村愛輝(31)がWWE第3ブランド「NXT」入りした経緯と期待について語った。
稲村のNXT入りは責任者の〝HBK〟ことショーン・マイケルズ副社長が6日(日本時間7日)に自身のXで発表。「ノアのレスラー、稲村愛輝をNXTに迎え入れることに興奮している。このハードヒットの若者は、リングで戦う相手にとって厄介な存在となるだろう。今後もNXTとノアのパートナーシップが、さらに発展していくことを楽しみにしている」とポストした。
まずノア所属選手の稲村がWWEの育成機関である「パフォーマンスセンター」入りに至った経緯について、武田取締役は両団体の試合をABEMAが放送していることなどさまざまな要因があるとする。その上で「向こうの選手が2人来て、日本流のレスリングも学んで帰ってすごく感謝されたというのがありました」と、今夏の「N-1 VICTORY」にジョシュ・ブリッグスとタビオン・ハイツが参戦したこともきっかけだったと明かす。
これを受けて「じゃあ逆にこっちの選手がWWEに…っていうパターンもあるかと思って提案したら『全然ありだ』という話で。人材交流ですよね」と説明した。
現体制のWWEで、日本の団体に所属する選手がそのままリングに上がるケースは少なく、センダイガールズの里村明衣子など限られた例しかない。それだけに武田取締役は「こういうパターンを稲村がつくってくれたのは、非常にいいんじゃないかと個人的には思います。とにかく、いろんなパズルがピタっとはまったのが、今ここだったという感じですね」と語気を強めた。
稲村はノアと契約したまま「NXT」に入ることになるが、その期限は決められていないという。この方式について「画期的なパターンだとは思います。どうなるかまだ分からないけど(WWEと)『Win-Win』なシステムを作れないかなという気持ちがあるんです」と単発に終わらせるつもりはない。
それだけに「稲村が成功しないと、次がやりづらいですから。でも、デカいこと言ってもしょうがない。まずはNXTのテレビショーに出るのを期待しています。そうすれば日本でもABEMAで見られるし」と話す。
さらに「向こうの育成システムとか、こっちが知らないようなことも学んで、日本のレスラーに伝えてもらってもいいだろうし、いろんな可能性がありますよね。我々は日本のプロレスしか知らないから」と力を込めた。また、気になる「帰ってこないリスク」については「ないです。契約しているから」と否定した。
一方で「でも、小さいことを言うつもりはないですよ。ビッグチャンスが来たら長くいていいと思います。彼のチャンスを奪うつもりはない。僕らも、どうせ帰ってくるならビッグスターになってくれたほうがいいから」と目を細めた。
団体の期待をその巨体に背負う稲村は、どんな活躍を見せてくれるか。
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