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八村塁の協会批判騒動でバスケットボール人気衰退の懸念「冬の時代に逆戻りしかねない」

東スポWEB / 2024年11月19日 5時10分

八村塁(左)とホーバス監督

米プロバスケットボール、NBAレイカーズの八村塁(26)が、日本バスケットボール協会に対して異例の批判を行った騒動が波紋を広げている。八村は13日(日本時間14日)のグリズリーズ戦後に、日本代表の現状を批判してトム・ホーバス監督(57)の体制にも反対を表明。「エース vs 協会・代表監督」という前代未聞の対立が表面化する中、日本バスケ界の今後が懸念されている。

八村は強い覚悟をにじませながら、日本代表を運営する協会の姿勢を批判。「僕もNBAでやってる中で、強化とか子供たちのためとか、日本のバスケを強くしていくためにやっている。けど、日本代表の中でその目的じゃなく、少し僕が思うにお金の目的があるような気がする」と拝金主義的な姿勢を疑問視した。

ホーバス監督が続投した日本代表の体制にも反対を表明。「日本代表にふさわしい、男子のことを分かっている、アスリートとしてプロとしてやっていた、プロとしてもコーチをやったことのある、そういう人がコーチになってほしかった。今回こうなってしまったのは僕としても残念」。日本代表の絶対的なエースが、公の場でここまではっきりと協会や代表監督を批判するのは、日本スポーツ界でも極めて異例の事態だ。

昨夏のW杯や今夏のパリ五輪での激闘で日本中を沸かせたバスケットボール日本代表で突如、勃発した〝内紛〟。近年の盛り上がりに水を差す大騒動により、日本バスケ界の今後を心配する声が上がっている。

「八村選手が代表に入らなくなったら、話題性の面で大きなマイナス。代表の試合があっても注目度は低くなり、影響が出ることは間違いない」と民放キー局関係者は指摘する。だが、懸念はそれだけにとどまらない。

「ここまで強烈な騒動になると、以前に協会が資格停止されていた時のような〝冬の時代〟に逆戻りしかねない。協会や代表のイメージも低下するので、スポンサーなども敬遠する可能性がある。せっかくバスケ熱が高まっているのに、人気がなくなっていくことも考えられる」と同関係者は危惧する。

ちょうど10年前に、日本協会は国内の2リーグ分裂状態が問題視されて、国際バスケットボール連盟(FIBA)から無期限の資格停止処分という厳罰を下された。多くのファンが離れて日本バスケ界は崩壊寸前となったが、今回起きた代表のお家騒動は悪夢の再来になりかねないというわけだ。

このまま対立が長引けば、協会、ホーバスジャパン、そして八村に対してもネガティブな印象が強くなってしまい〝共倒れ〟となる危険性も否定できない。

とはいえ、八村の主張通りに協会が運営方針を転換して、続投を決めたばかりのホーバス体制を覆すことも考えづらい。解決の糸口が見えなければ、日本バスケ界は未曽有の危機に陥りそうだ。

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