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斎藤元彦氏の再戦で敵対派の3市長〝降参〟 立花孝志氏は刺客擁立を予告

東スポWEB / 2024年11月19日 6時10分

兵庫県知事選挙で再当選を果たした斎藤元彦氏

兵庫県知事選で不信任決議された斎藤元彦前知事が再選を果たし、一夜明けた18日、斎藤氏を追及していた兵庫県議が電撃辞職すれば、敵対していた3市長が〝降参〟していたことが判明。NHKから国民を守る党の立花孝志党首は自身の南あわじ市長選出馬や元参院議員のガーシー(東谷義和)を伊丹市長選に擁立したい意向を明かすなど周辺は慌ただしい動きを見せている。

兵庫県議会ではこの日、斎藤氏のパワハラ、おねだり問題を告発した文書を巡る百条委員会が開かれ、委員の一人である竹内英明県議が知事選中にネット上で誹謗中傷を受けたことを理由に議員辞職願を提出し、姿を見せなかった。竹内氏は斎藤氏を巡る疑惑を追及する急先鋒の一人だったことで、突如の辞職にネット上では「逃げた」と色めき立った。

前夜の投開票では、斎藤氏の事務所に大勢の支援者やメディアであふれ返った中、思わぬ〝珍客3人〟が紛れ込んでいたことも分かった。伊丹市の藤原保幸市長、宝塚市の山崎晴恵市長、姫路市の清元秀泰市長の姿があったのだ。

3人は選挙戦終盤の14日に「稲村さんと心ひとつに、兵庫県政が新たに出発することを願う」と斎藤氏と争った前尼崎市長の稲村和美氏の支持を表明していた県内市長会有志の22人のメンバーだった。ところが、舌の根が乾かぬうちに斎藤氏の当選確実が判明するや事務所にお祝いに駆け付けていたワケだ。

知事選で斎藤氏をサポートしたNHK党の立花氏は稲村氏支持を表明した22人の市長に刺客を送り込むことを予告している。兵庫県政関係者は「宝塚市と伊丹市は来年4月に市長選を迎えます。一刻も早くごめんなさいをして、誠意を見せる必要があったのでしょう」と指摘する。

藤原氏と山崎氏の来訪は伊丹市の花田康次郎市議が即座にXに写真付きでポストし、拡散され、ネット上では「見事な手のひら返し」「どのツラ下げてくるんのや」「節操ない」と非難ごうごう。2人は現場で斎藤氏に当選祝福の言葉をかけるのが精いっぱいで、謝罪や釈明する時間はなかったが、斎藤氏への抵抗勢力となりかけた中で、恥をしのんで火消しに動いたともいえる。

知事選で一躍、〝時の人〟となった立花氏は来年1月告示の南あわじ市長選に自らが乗り込むことを表明すれば、伊丹市長選には地元出身で執行猶予中のガーシーの擁立待望プランも披露。立花氏に供託金を提供した林尚弘社長とユーチューブチャンネル「令和の虎」で市長選候補者を公募する意向も明かし、兵庫県を舞台にした選挙ジャック構想は尽きることがない。

一方で、首長や県議会がバタつく中、民意を得た斎藤氏は泰然自若だ。一夜明けで、報道陣から各首長との連携を聞かれ、「伊丹市長さんや宝塚市長さん、姫路市長さんもなぜか(選挙事務所に)来られていた。いろんな事情があって、(稲村氏支持に)名を連ねざるを得なかったというのもあるかもしれない。私としては市長の連携というのはすごく大事でしっかりやっていきたい」と大人の対応を見せ、生き残りをかけた暗闘は始まっている。

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