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【プレミア12】キューバ代表・モイネロが語る日本戦〝強行登板〟の舞台裏…「勝ちたかったんだ」

東スポWEB / 2024年11月19日 6時10分

栗原の犠飛で勝ち越しを許したモイネロ

野球の国際大会「プレミア12」のキューバ代表として出場したリバン・モイネロ投手(28=ソフトバンク)が18日、日本の野球ファンに感謝の思いを明かした。

モイネロは17日のオープニングラウンド、日本代表戦(台湾・天母球場)に6回からリリーフ登板。大会前に体調を崩した左腕は被安打1ながら3四球、2死球の乱調で3回2失点で敗戦投手となった。8回には右ヒジ付近に死球を与えた辰己(楽天)が負傷交代。試合後に病院へ直行した本人に直接の謝罪がかなわなかったため、日本の選手やスタッフらに思いを託す場面もあった。

大会前から胃腸炎のような症状で体重は4キロ減。本来のパフォーマンスには程遠かった。野球ファンの間では、体調を崩して本調子ではなかった投手を起用したキューバ代表首脳陣に対する批判、モイネロを気遣う声であふれた。この日、取材に応じたモイネロは「日本の野球ファンの温かい言葉は届いています。ありがとうございます」と感謝の思いを語る一方で、こう続けた。

「展開次第で投げることになっていたし、僕もいける状態だった。3イニング投げたのは勝つため。日本にも熱いファンがいるように、キューバにも野球を愛する熱いファンが多い。国民は僕らの勝利を待っている。応援してくれる人たちのために日本に勝ちたかった」。志願の続投だったことを明かした上で「マウンドに上がった以上、結果に対する言い訳はできない」とも強調した。

敗戦後にはジョンソン監督に呼ばれ、2人だけで話をしたという。モイネロは「最後まで諦めずに戦えたことを感謝された。何も問題はないし、投げる理由を理解している」とも語った。

キューバの精神的支柱・デスパイネ(元ソフトバンク)は「日本では批判的に捉えられてもキューバでは違うこともある。文化も違えば、野球に対する考え方が違うのは当然。言えることは、日本戦でモイネロは万全だからマウンドに上がった。そして、よく投げた。それだけだ」と後輩の力投をたたえた。

ポケットマネーで備品などをそろえ、代表チームの環境改善などにも尽くしてきたモイネロ。「本当にあと少し…日本に勝ちたかったんだ」。1点差敗戦を悔しがる表情は穏やかだった。

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