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日本を代表する詩人・谷川俊太郎さん死去 92歳 小泉今日子と複数コラボ

東スポWEB / 2024年11月19日 10時29分

谷川俊太郎さん(1975年)

作曲家・ピアニストの谷川賢作氏が19日、父親で戦後日本を代表する詩人の谷川俊太郎さんが老衰のため13日夜に死去したことをX(旧ツイッター)などで明らかにした。92歳だった。葬儀は近親者のみで営まれた。後日、お別れの会を開く予定。

分かりやすい言葉による詩作で親しまれた谷川さん。賢作氏はXに「皆様と同様私も、俊太郎の詩に驚き、感心し、クスッと笑わされ、ほろっと泣かされ、楽しかったですね。紋切り型ですが、彼の詩はずっと皆さんと共にあります。ありがとうございました。深く深く感謝申し上げます」とつづった。

父は法政大総長などを務めた哲学者谷川徹三。10代で詩作を始め、初の詩集「二十億光年の孤独」(1952年)で注目された。以後多数の詩集を発表し、翻訳やエッセーなど活躍の場は多岐にわたった。

今年は9月から新規放送された木下工務店のCMで、谷川さん作品「地球へのピクニック」の一部を、ドラマ「不適切にもほどがある!」で人気を呼んだ河合優実が読んだ。

著名人とのコラボは数多い。是枝裕和監督の名を海外に広めた映画「誰も知らない」(2004年)では、予告編で谷川さんの詩を小泉今日子が朗読した。小泉とは動物映画「子猫物語」(1986年)でも協働。女優小松菜奈をモデルにした写真詩集も刊行されている。

フランク永井の「月火水木金土日の歌」で62年の第4回日本レコード大賞作詞賞。石原裕次郎と吉永小百合が共演した映画「あいつと私」(61年)の主題歌も作詞。63年に始まったテレビアニメ「鉄腕アトム」の主題歌(放送当初は歌詞なし)は多くの人に口ずさまれた。アトムの歌は日本初のアニメソングとされ、谷川さんは「アニソンの始祖」とも言われた。

その作品は、賢作氏らによる現代詩を歌うバンド「DiVa」によっても広められた。賢作氏の母で元新劇女優の大久保知子は2番目の妻。最初の妻は詩人の岸田矜子。3番目の佐野洋子さんは絵本作家で「100万回生きたねこ」などで知られる。3度の結婚・離婚と私生活も波瀾に富んでいた。

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