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【日本代表】プレミア12は地上波…〝関心低下〟に武田修宏氏が警鐘「大谷みたいなスターがいない」

東スポWEB / 2024年11月20日 5時15分

日本代表史上最強と名高い森保ジャパンだが…(ロイター)

人気低迷危機の日本サッカー界に、救世主は現れるのか――。森保ジャパンは北中米W杯アジア最終予選の中国戦(19日、アモイ)で3―1と快勝し、8大会連続の本大会出場に王手をかけた。圧倒的な強さを見せる日本代表だが、今月の2連戦はともに地上波の放送なし。元日本代表FW武田修宏氏(57=本紙評論家)は関心の低下に警鐘を鳴らし、米大リーグのドジャース・大谷翔平投手(30)クラスのスター出現を切望した。

日本は序盤から攻めあぐねるも、前半39分にCKからFW小川航基(NEC)のヘッドで先制。同アディショナルタイムにDF板倉滉(ボルシアMG)が追加点を奪う。後半4分に1点を返されるも、同9分に小川が再びヘッドで決めて3―1と快勝した。森保一監督は「みんなのエネルギーで勝てた」と選手を称賛した。

武田氏は「遠藤航(リバプール)が素晴らしく、小川もまた点を取ってストライカーとしての力を示した」と高く評価。一方で、先発起用され注目を集めたMF久保建英(レアル・ソシエダード)については「(所属の)チームではフリーでボールをもらってある程度自由にやらせてくれるけど、代表戦になると激しくマークも来るし、自由にさせてくれない。難しいところもある」と辛口だ。

さらに「南野拓実(モナコ)、堂安律(フライブルク)、伊東純也(スタッド・ランス)、前田大然(セルティック)、鎌田大地(クリスタルパレス)もいて、久保に関してはポジション争いも厳しい」と代表での微妙な立場を強調した。

15日のインドネシア戦、この日の中国戦の2連戦はともにアウェーのため、DAZNの独占配信(無料配信あり)で地上波での放送はなかった。ライト層などファンが離れかねない現状に武田氏は「今回の2試合は、普通の人は知らないと思う。今日サッカー教室をやったけど、子供たちもこの試合のことを知らなかった」と人気低迷の実態をズバリ指摘する。

それだけに「今、野球はプレミア12を地上波でやっているのに、サッカーが見られないのは損失が大きい。認知度も減っていく。これからは少子化の時代でもあるし、危機感を持たなければいけない」と強く警鐘を鳴らした。

日本サッカー界の危機的状況を打破するためには、スーパースターの存在が必要と武田氏は説く。「野球では大谷がいる。そういったスターがいて、見たいとなれば(ファンも)お金を払う。大谷みたいなスターがいれば地上波でも放送するだろう。だが、そうした本物のスターがいない。テレビ局も放映権料が高いからやらないというよりも、本当のスターが出てきていないからやらないのかなと思う」

現在の森保ジャパンで人気がある久保はこの日も不発だったように、これまで代表でなかなかインパクトを残せていない。エースMF三笘薫(ブライトン)も圧勝続きの最終予選にあって初戦の中国戦での1点のみ。日本サッカーは世間で話題性に乏しいのが実情だ。

史上最強の森保ジャパンにとって、強さと反比例するような関心の低下が最大の懸念材料だ。

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