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中日のR・マルティネス争奪戦で〝新事実〟 本人は守護神にこだわりなし…マネーゲーム激化は必至

東スポWEB / 2024年11月20日 5時15分

抑えにこだわりがないという中日のR・マルティネス

今季で中日との3年契約が満了を迎え、国内市場で争奪戦の様相を呈しているライデル・マルティネス投手(28)を巡り、シ烈なマネーゲームに発展することが必至の情勢となってきた。日本球界を代表するクローザーに上りつめたマルティネスが、新規契約の中で「守護神の座」に固執していないことが判明。去就の行方を左右する重要なファクターとみられていただけに、今後の交渉にどう影響するのか大きな注目が集まりそうだ。

今季も竜の絶対守護神に君臨したマルティネスは自己最多となる60試合に登板して2勝3敗、キャリアハイの43セーブ、防御率1・09という圧倒的な成績を叩き出した。3年連続30セーブ以上をマークしたNPB屈指のクローザーには、残留を強く望む中日のほかに資金力があるソフトバンク、DeNAなどが精力的に獲得調査を進めてきた。

マルティネスは18日まで台湾で開催された「プレミア12」のオープニングラウンドにキューバ代表として参加。日本代表とも大接戦を演じたが、キューバはオープニングラウンドで失意の敗退。赤い稲妻の守護神を務めたマルティネスは1試合の登板にとどまり、長いシーズンが幕を閉じた。本格化する争奪戦を前に、マルティネスは「個人的な思いや希望はある。ただ、それだけで決まるものでもない。もう少し時間がかかると思う」と冷静に去就の行方を見通した。

球界内で「もうひと山、ふた山ある」とみられているマルティネス争奪戦。その結末に大きな影響を与えかねないのが起用法への本人の意思だ。

竜の守護神を狙うソフトバンクでネックになるとされていたのが、まさにその問題。ホークスには昨オフに4年契約で加入したオスナが守護神として君臨する。その座は契約上の問題もあり、来季以降も不変とみられる。そんな中で、マルティネスが「起用ポジションにこだわりを持っていない」ことが近い関係者の話で分かった。

球界を代表する守護神となれば、起用法は本人のプライドやモチベーションにも関わってくる。ただ、本人がクローザー起用に固執しないとなれば、ますます魅力的な戦力となる。球界関係者の一人は「本人が『9回にこだわらない』というのなら、マネーゲームが過熱するのは必至」と今後の争奪戦への影響を指摘した。

ドラゴンズ愛を貫くのか、実力に見合った対価を求めるのか。市場価値は単年10億円超とみられるマルティネス。史上最大級ともいえる争奪戦が一段と熱を帯びてきそうだ。

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