【卓球】平野美宇 コート外でも魅せる超一流の〝気遣い力〟

平野美宇

卓球女子でパリ五輪代表の平野美宇（２４＝木下グループ）は〝気遣い力〟も超一流だ。

今季は団体戦でパリ五輪銀メダル、アジア選手権金メダルに大きく貢献。多忙な日々を過ごしているが、積極的にファンと交流している。１１月には複数のスポンサー企業のイベントに出席。あるスポンサー関係者は「ファンが平野選手を応援してくれていることをわかっているからこそだと思う」と目を丸くした。

１２日にはブランドアンバサダーを務めるミズノ社主催のイベントで、ファンと卓球を通じて交流。初心者には丁寧にアドバイスを送り、経験者には本気のサーブを披露するなど、ファンを楽しませた。相手を第一に考える行動はコート外でも際立っており、元日本代表で同社のアドバイザリースタッフを担う平令子氏は「何気なく話す言葉のチョイスにも優しさがある。自分だけの話ばかりじゃなくて、例えば『お子さん何歳になりました？』とかこちら側のことも見てくれている。そういった優しさを持っている」と好印象を口にした。

世界ランキングの上位選手で争うＷＴＴファイナルズ２日目（２１日、福岡・北九州市立総合体育館）のシングルス１回戦では、ソフィア・ポルカノバ（オーストリア）に３―２で勝利し「日本開催でたくさんのファンから『ここからだよ』って声が聞こえた」と感謝。どんな場面でも周囲への気配り精神は健在だ。