中川抹茶が「3150×LUSHBOMU」の契約選手に 12・21〝お茶の聖地〟静岡でオグデンと対戦

会見した亀田興毅氏(左)と中川抹茶（亀田プロモーション提供）

ボクシングイベント「３１５０×ＬＵＳＨＢＯＭＵ ｖｏｌ．３」（１２月２１日、ツインメッセ静岡）の追加カード発表会見が２２日、都内で行われた。プロボクシング日本フェザー級８位の中川抹茶（３０＝スパイダー根本）が、オーストラリア国内２階級制覇王者ロッキー・オグデン（オーストラリア）とフェザー級８回戦で対戦することが発表された。

亀田興毅ファウンダーは中川について「前回の７月の試合では、下馬評ではやや不利とされた試合でアジアランカーとの試合で完勝し、可能性を見せつけました。抹茶選手は今が伸び盛りの選手だと思うので、試合が楽しみです。今回の相手も強い選手なので、この選手を相手にどのような試合をするかで、今後が変わってくると思います」と期待を寄せた。

中川は「今回は〝お茶の聖地〟静岡で試合できることがうれしいです。これも何かの縁だと思うので、今回は負けられないですね。以前ジェイソン・モロニー選手（当時のＷＢＯ世界バンタム級世界王者）のスパーリングパートナーとしてオーストラリアに行っているので、オーストラリア人選手のリズムを知っています。その時の経験を生かして、相手をイメージして臨みたい。今回の試合で良い勝ち方をして今後は日本、アジアのタイトルに絡んでいきたい」と試合への抱負を語った。

また今回、中川は「３１５０×ＬＵＳＨＢＯＭＵ」の契約選手になったことも発表された。「このような契約をいただいたことは、すごく光栄なことです。ボクシングに専念できる環境を作っていただいて、関係者の皆さまには感謝しています」と感謝の言葉を述べた。
２０１３年１０月にデビューした抹茶は、１５年度の全日本バンタム級新人王に輝き、１７年には日本ユース初代バンタム級王座を獲得した。２１年１月には一度現役を引退したが、「３１５０ＦＩＧＨＴ」で活躍していた兄・中川麦茶の活躍に刺激され、復帰を決意した。

気弱で内気な性格だった抹茶は、小６から中１まで不登校を経験。自宅の押し入れで引きこもっていた抹茶を「俺がボクシングを始めるから、お前も一緒にやるぞ」と強引にボクシングジムに連れ出したのが、兄の麦茶だ。

今のリングネーム「抹茶」は内向的だった当時に食べていた「抹茶のお菓子」が由来。抹茶は「兄には今も感謝しています。来年は兄弟で同じ興行に出て、盛り上げていきたい」と、兄とリングでの共闘を誓った。