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【酒飲みの新常識】「百黙」を飲んでつくづく思う…日本酒は世界に誇る國酒となった

東スポWEB / 2024年11月24日 10時4分

3種類の「百黙」を飲み比べ

ナショナルブランドの代表格・菊正宗酒造の「百黙」をご存じだろうか? 料理との親和性に重きを置き、「たん熊」や「神戸吉兆」といったそうそうたる料理店でも扱いがあるブランドだ。「百黙」の実力を舌で確認すべく、東京ミッドタウンで開催された「百黙 POP―UP ラウンジ」で3種類が飲み比べできるスタンダードセットをテイスティングしてみた(500円税込)。

白桃に似た香りをまとう「純米吟醸」は、上品な甘味と心地よい旨味が魅力。こういう酒には、旬の洋梨と生ハムのサラダを合わせてみたい。円みのある酸味がアクセントになった「純米大吟醸」は、辛味で幕を引いていくのが印象的。料理はシンプルなサンマの塩焼きを。ほろ苦いサンマのワタが冴えるに違いない。最高品質の山田錦で醸された複数の原酒をブレンドした「Alt.3」は、シャープな酸味が舌の記憶に残る。ちょうど夕飯に作った鶏もも肉のグリルを合わせたら、驚くほど好相性。酸味が脂を流し、次の盃を誘う様は酒飲みなら誰でも悶絶するはずだ。

さて、そんなブランドから3年ぶりの新商品「百黙スパークリング」がリリース(12月10日予定)。注いだ瞬間、グラスの底から立ち上るきめ細やかな泡はアートのよう。マスカット、洋梨、白桃を思わせるゴージャスな香りも秀逸。年末年始の集いなどで開栓したら、盛り上がること間違いなしだ。

いや、しかし「百黙」を飲んで、つくづく日本酒も大きく様変わりしたと思う。バブル時代、日本酒は「罰ゲームに一気飲みする酒」だったこともあるが、今は世界に誇る國酒となった。「百黙」に限ったことではなく、多くの日本酒は料理とのマッチングを重視。ワインと並ぶ食中酒として、各国の有名レストランのメニューにもリストオンされている。新大統領に決まったトランプ氏にも日本酒を飲んでもらって、元気のない日本経済を活性化してもらいたいものだ。

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