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街を彩るネオンサイン LEDとは違う“ぬくもり”感じてください 輝きに魅せられた職人の半生

東スポWEB / 2024年11月24日 10時4分

また、ネオン管をふんだんに使う、ビル屋上の大型看板も少なくなっているとのこと。「もともとは看板屋さんから依頼が入っていましたが、今は少ないですね。当時は(ビルの)3面分を担当すると、かなり長い時間を要したものです。中でも一番思い入れがあるのは、横浜のホテルニューグランドのネオン。あのネオンサインを取り付けられた時は本当に気持ち良かったですね」

昭和ブームなどの影響で再注目する若者も多いネオン。一方で近年増えている“ネオン風LED”には受け入れがたい部分があると高橋氏は語る。

「中華街でもネオン風のLEDは多いですし、ニューヨークのタイムズスクエアもよく見るとLEDということはあります。ただネオンと比べると光の輝度が違いますね。強いは強いけれど、目に刺してくるような…。だから僕は一切LEDの加工はやっていないですし、今後もその予定はありません」

その上で最大の魅力として強調するのは“ぬくもり”だ。「ホッとする、ぬくもりのある色味を感じてほしいなと思いますね。ずっと見ていても、たくさん視界に入っても目がチカチカしない。それがネオンの良さなんです」

加えて「インテリアや照明として、リビングなどにさりげなく置いてもらえるようになったらうれしいですね。実際に和食のお店でネオンが使われていることもありますし、どんな場所にも溶け込めると思うんです」とネオンが持つ可能性を明かした高橋氏。最後にネオンの未来について質問すると「いろいろ逆風はあるかもしれませんが、なくしてはならないものだと思います。たとえ厳しくても、このネオンをずっと残していきたいですね」と“過去のもの”にはしないという決意をあらわにしていた。

夜を楽しむ人々と街を支え、盛り上げてきたネオンサイン。その唯一無二の明かりは引き続き令和の世を照らしていきそうだ。

☆すまいるねおん ネオン職人・高橋秀信氏が2000年に設立した、みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩5分に立地するネオンサイン専門店。現在も伝統的なネオン管にこだわり、各種ネオンサイン・看板などの製作を担当する。公式HPは【https://www.smileneon.com】。

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