【楽天】辰己涼介が来オフにもメジャー挑戦へ「アメリカに行く準備をしながら戦ってきた」
東スポWEB / 2024年11月25日 5時10分
鷲の野手で初のポスティング移籍へ――。24日に東京ドームで行われた国際大会「プレミア12」決勝は、日本代表が台湾に0―4で完敗を喫した。最後は涙をのむ格好となったが、侍ジャパンの快進撃を支えた楽天・辰己涼介外野手(27)の胸には、2025年オフにメジャー移籍する野望が秘められていた。
今季のパ・リーグで158安打を記録し、最多安打のタイトルを獲得。中堅守備でも堅実なプレーを続け、4年連続でゴールデン・グラブ(GG)賞にも輝いた。井端ジャパンでも主に「3番・中堅」で先発出場。オープニングラウンドのキューバ戦(17日、台湾・天母球場)で右ヒジに死球を受け、1試合欠場したものの打率3割1分(29打数9安打)、5打点と攻守にわたって侍ジャパンを支えた。
今回の国際大会に向けて、本人は並々ならぬ思いを抱いていた。大会直前の宮崎合宿中にメジャーへの思いを聞くと「はい。行きます」とキッパリ。「その意気込みで、この大会に臨んでいますから。自分をアピールできたらいいなと思っていますし、悔いのないようにやりたい」と自分を世界にアピールすることも兼ねて日の丸のユニホームに袖を通していた。
ここまで包み隠さず、ハッキリと口にする選手も珍しいが、単なる思いつきではない。本人によると「この2、3年はずっとアメリカに行く準備をしながら戦ってきた」という。
その証拠にまずは家庭環境から米国仕様にカスタマイズしてきた。英会話が堪能な夫人のほか、愛息には外国人のベビーシッターを雇った。一家全員が英語圏の生活に適応できるように準備を重ね、自らも時間を見つけては英会話の習得に励んでいる。そんな努力のかいあって、本人の英語力は日常会話だけでなく簡単なスピーチもこなせるまでに成長。そのため、今年のGG賞獲得に関するコメントも「What an honor」から始まる異例の全文英語で球団ホームページに寄せた。
ポスティングを容認するかどうかはあくまでも球団側の判断。その一方、辰己は1年目からレギュラーとして活躍し、今季が6年目のシーズンだった。順調にいけば、来季中に国内FA権を取得する見込みだ。米球界挑戦の希望は昨オフの契約時にも球団側に伝えていたが、今年は来オフの移籍を直訴する予定という。
楽天からポスティング移籍したのは13年オフの田中将だけ。実現すれば野手では初となるが、果たして…。
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