自民・生稲晃子氏 さっそく外務政務官としてトラブル…おニャン子時代の過去報道する韓国メディアも

石破内閣で外務政務官の重責を担っている自民・生稲晃子議員

さっそくトラブルだ。新潟県佐渡市で世界文化遺産「佐渡島（さど）の金山」に関連する日韓両国が参加する式典が２４日に行われたが、韓国側がボイコット。石破内閣で外務政務官となった生稲晃子参院議員が出席することに韓国側が反発したという。生稲氏は韓国メディアから〝極右〟だとバッシングを受け、おニャン子クラブ時代のことまで掘り返されている。一体なぜ？

この日、日韓で合意していた朝鮮半島出身者らを含む金山の全労働者の追悼式が開催。本来なら韓国の政府関係者らも出席する予定だったが、直前に取りやめとなっていた。

生稲氏は日本政府の代表としてあいさつに立ち「朝鮮半島から来た労働者は、危険で過酷な環境の下で困難な労働に従事した」「先人たちの労苦に敬意を表し、亡くなった全ての方を哀悼する」と話した。

ボイコットした韓国側が問題視したのは生稲氏の過去だった。生稲氏の追悼式参加に韓国メディアは過敏に反応。韓国のテレビ局ＳＢＳは生稲氏の参加が発表された２２日に「（生稲氏は）国会議員に選出された直後の２０２２年８月１５日、Ａ級戦犯が合祀されている靖国神社を訪れました」と報道した。

また、参院選出馬の際にはメディアの候補者アンケートで日韓問題について「対立する問題で韓国政府がより譲歩すべきだ」と答えたことも合わせて伝え、続報では見出しに「極右」とまで付けていた。

それだけではない。テレビ朝鮮は生稲氏がアイドルグループ「おニャン子クラブ」出身だとしたうえで、おニャン子クラブの有名曲「セーラー服を脱がさないで」が「１９８５年にセンセーションを巻き起こしましたが、歌詞が性的なものを暗示しすぎたため物議を醸しました」と指摘した。

さらに「右翼的な傾向でも知られている」との記述があったが、生稲氏に「右翼的傾向」があるというのは日本では知られていない情報だ。生稲氏はこの日、記者団に「参院議員就任後は参拝していない」と、当選した２２年７月以降の靖国参拝を否定した。ただ、候補者アンケートについては先述通りの回答をしていた。

韓国側の対応に日本のＳＮＳでは「政治の素人をなんで外務政務官にするんだ」「就任して早速問題が起きちゃった」と日本政府側を批判する書き込みがある一方で「日本人が靖国神社を参拝して何が悪い？」「コレに関してはよくやった」と韓国側に反発する意見も多くあった。

韓国側はそもそも「佐渡島の金山」の登録について、金山には朝鮮半島からの強制労働があったと主張して反発してきた。一方で日本政府は「戦時の徴用は国際法上の強制労働に当たらない」との立場。今でも「強制」を巡る問題が横たわっており、生稲氏はスケープゴートに使われた可能性がある。

永田町関係者は「保守派からは評価する声が出ている。外務政務官就任に批判のある生稲氏にとっては保守を打ち出していくのもいいかもしれません」と指摘。むしろチャンスかもしれない。