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【マキ上田連載#16】スーパー戦隊シリーズ“主役”より人気に! そんななか突然ジャッキー佐藤から電話が…

東スポWEB / 2024年11月25日 16時9分

ジャッキー(右)と見つめ合うマキ(77年5月)

【マキ上田 ビューティ・ペアかけめぐる3年間の軌跡(16)】1979年2月27日、私は約4年間のプロレスラー人生に幕を下ろしました。引退した次の日は一日中寝て、忙しくて休めなかった4年間分の睡眠を味わいましたね。すでに母も亡くなっていたから実家に帰る気にもならないので、東京で「次の仕事どうしよう」って考えてました。

そのうちに長良事務所(現長良プロダクション)っていう演歌歌手ばかりが所属する芸能事務所に入りました。でも「演歌は嫌です」って断ったんですよ(笑い)。そしたら当時大人気だった「インベーダーゲーム」の歌を出すことになって「インベーダーWALK」っていうタイトルの曲を歌ってましたね。

その後は「バトルフィーバーJ」というスーパー戦隊シリーズに出演して結構人気だったんですよ。サロメっていう悪役をやったんですけど、レンジャーよりも人気が出ちゃって。東映の撮影所にも私のファンの子が集まってきて、ヒーローが目の前を通っても誰も騒がないのに、私のときは人だかりができて、先に進めなくなったこともありましたね。

最近も昔の戦隊ヒーローが人気みたいで世界各国からうちのお店(釜飯屋・田毎)に来たりするの。漫画チックのステッカーをつくってきてくれて「サインお願いします」って。この前も、わざわざ台湾から会いに来てくれた子もいましたよ。

引退してからは全くプロレスを見てなかったからジャッキー(佐藤)が全日本女子プロレスを辞めたのも知らなかったんだよね。その後うわさで新しい団体ができるって聞いたのかな。そしたら突然ジャッキー(佐藤)から電話があって「マキちゃん、新しい団体をつくるから一緒にやらない?」って言われて。

私は「ごめん。もう私は次の仕事を見つけてるから行けない。それに私のプロレスは全女で終わりにしたいと思ってるから」って断りました。でも、腹の中では「お前のせいで辞めたのに、なんでまたそっちに行かなきゃいけないんだよ。冗談じゃねえよ。コイツは何を考えてんだよ」と思ってたけどね(笑い)。

私がつかまらなかったから、ナンシー久美に電話したみたい。ナンシーから「マキさん、どうしましょう。ジャッキーさんから新団体に来てほしいって言われたんですけど…」って。要するに未経験の人ばかり集めてたから、体もできてないし、どうしてもすぐに試合できる人が欲しかったんだろうね。いろんな人に電話してたみたい。

私からナンシーに「行け」とも「行くな」とも言えないから「お前の人生を決められないから自分で決めな!」って伝えました。そしたらナンシーは断りきれなかったんだよね。最終的にジャパン女子プロレスに行ったんだよね。

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