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受託収賄に問われた元馬主議員は無罪を主張 事件のカギとなった競走馬はどうなった

東スポWEB / 2024年11月26日 6時4分

東京地裁

洋上風力発電事業を巡る汚職事件で、受託収賄と詐欺の罪に問われた元衆院議員の秋本真利被告と贈賄罪に問われた日本風力開発元社長の塚脇正幸被告の初公判が25日、東京地裁で開かれた。秋本被告は受託収賄で無罪を主張したが、事件のカギとなった競走馬はどうなったのか。

秋本被告は洋上風力発電への参入を目指す塚脇被告から国会で有利な質問をする見返りに約7000万円の賄賂を受け取った罪とコロナ対策の持続化給付金200万円を国からだまし取った罪に問われている。

初公判で、検察側は賄賂の背景に秋本被告の競争馬好きを挙げ、馬主になるために3000万円が工面され、馬の購入資金などにも充てられたと指摘した。

一方で秋本被告は「金を受け取ったのは間違いないが、利益供与ではない。国会での質問も関係ない。名馬を残したいという元社長の夢を実現するために協力した」と受託収賄は否定し、詐欺については認めた。

秋本被告の馬主としての入れ込みはハンパなく、個人馬主資格を得るためには7500万円の保有資産が必要だったところ、塚脇被告から無担保無利子で3000万円を借り受けたという。3年前には2人は共同馬主組合として、地方競馬を中心に約20頭を所有していた。

馬主ライフを謳歌していたが、昨年8月に事務所などに東京地検特捜部が家宅捜索に入り、疑惑が表面化。同9月に逮捕され、愛馬たちもオークションにかけられたり、登録抹消、引退するなど散り散りとなった。

馬主変更となった後も地方競馬で今年、勝利を挙げ続ける馬が複数いる。秋本被告自らがセリなどで買い付けた馬もいて、相馬眼が優れていたのは皮肉な話だ。馬に罪はなく、元馬主の喧騒も知らずにけなげに走り続けている。

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