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マッチングアプリで釣って「ぼったくりバーに誘導」条例をすり抜ける巧妙な手口

東スポWEB / 2024年11月26日 6時4分

繁華街では注意を呼びかける看板などが目立つが…

マッチングアプリで偶然を装って知り合い、自分のぼったくりバーに案内する手口が横行している。東京・歌舞伎町のバーで許可を得ずに酒を提供しカードゲームをするなどの接待をしたとして、警視庁は25日までに、風営法違反(無許可営業)の疑いで、都内の22歳女性従業員ら男女4人を現行犯逮捕した。

デートを装いマッチングアプリで知り合った男性に、従業員であることを隠し、「前に入れなかった店に行ってみたい」と誘導し、勤務するバーに連れ込み、ぼったくりを繰り返していたとみられる。トランプやサイコロで負けた方が一気飲みというゲームを持ち掛け、ショットグラスで何十杯も飲ませるという手口。飲み放題と誤解させ、会計の際に「飲んだ酒は別料金で、飲み放題に含まれない」などと伝え、高額な料金を請求していた疑いが持たれている。

新宿署管内では、マッチングアプリを悪用したぼったくり被害の相談が昨年1年間で350件以上寄せられ、被害額は計約2億円に上るという。

歌舞伎町のあちこちに新宿署が設置した「マッチングアプリで出会った女性と待ち合わせ、バーで高額請求される相談が急増!」という看板があるにも関わらず、被害は増え続けている。

歌舞伎町事情通は「今回逮捕された女性従業員は昨年12月ごろから、店の場所を変えながら、この手口を続けているようです。4月にも逮捕されています。店は『飲み放題5000円』とうたいつつ、小声の早口でこっそりと別料金のドリンクメニューがあることを示唆し、1杯3000円のドリンクをショットグラスで100杯以上飲ませて、数十万円をぼったくっていたようです」と語る。

東京都など大きな繁華街がある都道府県には「ぼったくり防止条例」こと「性風俗営業等に係る不当な勧誘、料金の取立て等及び性関連禁止営業への場所の提供の規制に関する条例」がある。

明確な料金表示、料金説明などを求める条例だが、ぼったくる方は条例に違反しないよう、早口での説明など抜け穴を突いてくる。そのため警察に相談しても被害金を取り戻せないことが多い。

「以前はコワモテの男が『払え』と強要するのがぼったくり条例に引っ掛かるケースがありましたが、今は女が『私も払うから』などと見せ金を使ったり、『半分を後で払う』と言ったり、酔った男性が自分の意志でカネを出してしまうように誘導します。相手は百戦錬磨ですので、客側は法律の知識と強い意志を持った男性じゃないと、ぼったくられます」(同)

マッチングアプリでぼったくり被害に遭わないためには、女性側の言いなりにならず、事前に決めた店か、自分の知っている店に行くしかない。

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