【山口敏太郎の現代妖怪図鑑215】「おはんば」やまんばに、なりきれていない若い妖怪か
東スポWEB / 2024年11月27日 13時9分
オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第215回は「おはんば」だ。
山に出る女の妖怪である。老婆というわけではなく、髪の毛が傷んではいるが、中年女性のようである。
この妖怪は、窓から姿を現すだけの妖怪であるが、それ以外は何をするのか分かっていない。
「おはんば」とは、山小屋の窓にこの妖怪が出現した時に、目撃者が思わず叫んでしまった呼び名である。目撃者はなぜこの言葉を叫んでしまったのか、自分でも分からないという。
だから、ルーツや語源ははっきりしない。「やまんば」という妖怪の名称と酷似しているが、関連ははっきりしない。
山の神=女の神という考え方があるが、女神が零落したものであろうか。名称の「お」という言葉は、小さいとかランクが下だとか、下位の意味を指している。そういった意味ではやまんばになりきれていない、若い妖怪を指す言葉であろうか。ママに対するチーママみたいなものかもしれない。
となると、やまんばという妖怪は、おはんばから出世魚のごとく成長して、やまんばになるのであろうか。
それとも、名前に含まれる「はんば」という言葉が示す通り、山の作業員が働いていたため、飯場=ハンバの女性従業員という意味であろうか。
そういった場合、必ず悲劇的な伝説が残されている。北海道での「泣き木伝説」にあるように、飯場で労働する女性が男性従業員たちから不当行為を受けて、首をつって亡くなってしまい、それ以来、怨念が木にしがみついてしまったというものである。
おはんばも同じような類いであろうか。山には、不思議な妖怪が多数生息しているものだ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
『ゴールデンカムイ』謎めいたアイヌの女性、インカㇻマッはどのように命名されたのか…監修者が語るキャラクター設定の裏話
集英社オンライン / 2024年11月25日 17時0分
-
メンタルやられたので有給を←こりゃ仕方ないかも… 視聴者の精神を削るトラウマアニメ
マグミクス / 2024年11月23日 19時55分
-
『あのクズを殴ってやりたいんだ』玉井詩織、“悪い女”役で際立つ存在感「振り切ってできた」
ORICON NEWS / 2024年11月19日 6時0分
-
鬼は誰の心にも棲んでいる『邪鬼の泪 浮雲心霊奇譚』神永 学
集英社オンライン / 2024年11月9日 11時0分
-
産後のママの体は「全治1〜2カ月の交通事故」に遭った状態? どのくらいのダメージなのか聞いた結果【専門医解説】
オトナンサー / 2024年10月29日 9時10分
ランキング
-
1全国で販売「カシューナッツ」に“鎮痛剤”混入…… 「深くお詫び」 3万5000袋回収、企業が謝罪
ねとらぼ / 2024年11月27日 8時0分
-
2とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
-
3ひざ痛の元凶「軟骨のすり減り」は50歳から始まる 「関節の衰え」を補うために有効な筋トレ法
東洋経済オンライン / 2024年11月27日 7時0分
-
4ホンダが「スーパーカブ50・Final Edition」を発表! どんなところが魅力的?
バイクのニュース / 2024年11月26日 9時10分
-
5物忘れが目立つ…認知症を疑ったら「てんかん」のチェックも
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月27日 9時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください