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【マキ上田連載#最終回】違った自分を演出できる今の時代にプロレスをやってみたかったな

東スポWEB / 2024年11月28日 16時14分

女将として働く(左から)マキと後輩・なつぽい&中野たむ

【マキ上田 ビューティ・ペアかけめぐる3年間の軌跡(最終回)】48歳になった2007年に釜飯屋・田毎の主人と結婚し、女将になりました。旦那は再婚で今は前の奥さんとの間に生まれた息子3人で仲良く切り盛りしてます。最近もジャガー(横田)とかブル(中野)とか後輩たちが遊びに来たりしてくれてうれしいですよ。

あんまりプロレスを見てないけど、一時期は新日本プロレスとドラゴンゲートにハマって見に行ってました。特にドラゲーの時の鷹木信悟が好きだった。みんな体が小さい中で一人だけ体格がよくて。それなのに速い動きにも対応でき、すごいなって。当時は今ほどしゃべるキャラじゃなかったから、無口で誠実な感じも好きだった。

うちの近くにある知り合いのお好み焼き屋さんが、鷹木と知り合いでさ。お店に来る日を聞いて自転車で会いに行ったことがあった。自転車にサインを書いてもらったんだけど、盗まれちゃって。誰がこんな自転車持っていくんだってくらいにボロボロだったんだけど、大切にしていた“信悟バイシクル”がなくなって悲しかった。

女子は2年前に東スポの取材でスターダムの中野たむ選手と、なつぽい選手がお店に来てくれて現地に試合も見に行ったな。最近の子たちは私たちの時代とは違って華やかでかわいいし、技のキレもよくてかっこいいなって。あとは旦那が好きでWWEとかも見るようになったんだけど、身体能力の高さに驚いたね。

だから今の時代にプロレスをやってみたかったなって気持ちがすごくある。私たちは会社に言われたように、わかりやすいプロレスで見せるとか、ちょっといい子ちゃんをやりすぎた。スターダムを見てから、もし今プロレスラーだったら、こんな技をするなとか以前とは違った自分を演出できたんじゃないかなって考えることもある。

40年以上前に私たちがやっていた女子プロレスが今も残っているのは短い現役生活だったけど歴史を紡いだ一人としてとてもうれしい。これからも広まっていくことを願ってます。私たちの時代は看板スターだけが目立ってたけど、今は看板になる選手が一つの団体に多すぎるくらいいる。それもいいことだよね。今またネットフリックスの「極悪女王」で女子プロブームが来てるみたいだから、この波に乗って女子プロレスを盛り上げていってほしいね。

私のプロレス人生は父と松永(高司)の話し合いで始まったし、自分がプロレスラーになるなんて全く考えもしなかった。でも親が喜んでくれる姿も見られたし、悔いなくプロレスができてよかった。だから現役で頑張っている選手のみんなには、ケガのないように悔いなく戦い抜いてほしい。そして今後もプロレスが発展していくことを祈ります。 (終わり)

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