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「選手会の問題だろうが!」長州力が控室で大暴れ 単なる昼夜興行を一変させたアドリブ力

東スポWEB / 2024年12月1日 10時5分

橋本(手前)に怒声を浴びせイスを投げつける長州(1995年2月、後楽園ホール)

【プロレス蔵出し写真館】長州力がドイツから凱旋帰国した天山広吉に〝大金星〟を献上した。

今から29年前の1995年(平成7年)2月12日、後楽園ホールで平成維震軍の自主興行が昼、新日本プロレス本隊の興行が夜に行われた。

長州は本隊の興行で橋本真也&平田淳嗣と組み、蝶野正洋&ヒロ斎藤&天山組と対戦した。

前年12月末の帰国時、平成維震軍に成田空港で拉致され、軍団に勧誘されていた天山は、昼の興行で越中にモンゴリアンチョップを見舞って〝NO〟を突き付けた。そして、蝶野とともにメインに乱入して、マサ斎藤や平田にも牙をむいた。

その流れのまま夜の興行では蝶野と〝悪の合体〟を果たしたのだった。

天山は長州にモンゴリアンチョップ6連発を決め、ヒロと2人で合体パイルドライバー、最後はコーナーに上りダイビングヘッドバットを決めて、長州にとどめを刺した。

控室に引き揚げる長州、橋本、平田を追ってマスコミも控室へ。長州は正面奥のイスにどっかと腰をおろしたが、橋本と平田は長州から距離をとってテーピングをほどいていた。

少したって突然、長州が橋本と平田を怒鳴りつけた。

「何を『お前ら』だ!お前ら」。平田と橋本にイスを投げつける(写真)。

「『お前らお前ら?』お前だろ、この野郎コラ! ふざけんじゃねぇぞコラ! オレひとりでやってんじゃねぇぞコラ! お前ら選手会の問題だろうがコラ! この野郎てめぇら! 越中だろうが蝶野だろうが山本(天山のこと)でもお前らだろうがコラ! オレの体ひとつしかねぇんだぞコラ!」(まさに怒髪天を衝くとはこのことだろう)。

「お前ら調子に乗る奴を上でひとつでも対処できんのかコラ! お前ら、山本も選手会の問題だろうがコラ! ひとつぐらい潰してみろ、蝶野だろうが越中だろうが。そうしたら認めてやるわコラ!」

平田に向けてはさらに激しさを増す。「お前は、てめえはだれの責任でお前…体こっちはひとつしかねぇんだこの野郎! 何帰ってきて悔しがってやがんだこの野郎!」(※WARへの〝出向〟期間が終了)

橋本と平田は、蝶野の控室に殴り込みに向かった。

長州に〝檄を飛ばされた〟選手会長の橋本は「こんなことを放っておけば、海外へ出た選手がみんな自分勝手な行動に走ってしまう。絶対に許すわけにはいかん。できなければ、選手会が存在している意味がない」。帰国命令を無視した西村修にも言及し、翌日、天山の選手会永久追放と処分を発表した。

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