【マーベラス】長与千種 還暦祭で飯伏幸太と約束「これから『辞める』って言いません」

飯伏幸太にチョップを浴びせる長与千種

女子プロレス「マーベラス」の〝カリスマ〟長与千種（５９）が、自身の「還暦祭」（１日、東京・後楽園ホール）で躍動した。

８日に還暦を迎える長与はメインイベントで田中将斗、タイタス・アレクサンダーと組み、飯伏幸太＆彩羽匠＆井坂レオと対戦。２０１６年に長与がＲＩＺＩＮを観戦した際に飯伏と対面し「いつか飯伏、彩羽、井坂のトリオを見てみたい」と話したことがきっかけで今回のカードが実現した。

緊張した面持ちで入場した長与だったが、全日本女子プロレス時代の後輩・アジャコングにロープを上げられ早速、目に涙を浮かべた。先発を買って出るとまな弟子の彩羽と対峙。強烈なミドルキックをくらうと、スマッシュエルボーで反撃だ。

１０分過ぎ、ようやく飯伏と向き合うと、額を突き合わせチョップ合戦を展開。長与が「てめぇこの野郎！」と逆水平チョップを放つと、飯伏から強烈なチョップを見舞われ唇をかみ締める。負けじと、ニールキックを浴びせ意地を見せた。

さらにタイタスとともにクラッシュ・ギャルズ時代の必殺技、正拳突きを井坂に繰り出し会場を沸かせると、彩羽にデスバレーボムを炸裂。これで流れを引き寄せたかに思えたが、タイタスが飯伏に捕まり窮地に追い込まれた。最後はタイタスが飯伏のカミゴェで敗れた。

試合後、飯伏と熱い抱擁を交わし健闘をたたえ合った長与は「やっと生であなたの姿が見れました。私は飯伏幸太、あなたのことが大好きで、あなたが大好きなプロレスが私も大好き。８年前に私が言った願いをかなえてくれてありがとう。会いたかった」と笑顔を見せた。

握手した際に飯伏から「もう（プロレスを）辞めるって言わないでください」とメッセージを送られたことを明かし「できていた時の自分を思い出して苦しくなるから、私はいつもリングに上がってはいけないと思ってるんです。でも飯伏くんとさっき約束したので、これから『辞める』って言いません。ただ、できる範囲でリングに上がってもいいですかね？」とファンに問い掛けると大きな歓声が上がった。

最後には「マーベラスは全ての国のレスラーたちと交わって、その文化をしっかりと育み、誰かのオンリーワンの団体になります」と宣言し「アイ・ラブ・マーベラス！」と絶叫。ファンと大合唱で大会を締めた。