人気スター・田中将大が〝敬遠〟される理由 「全盛期の怖さない」「パワハラ騒動」もネックに
東スポWEB / 2024年12月3日 5時34分
マー君の「次」は、やはりイバラの道なのか。日本野球機構(NPB)は2日、来季の契約保留選手名簿と自由契約選手を公示。楽天を退団し、他球団への移籍を目指す田中将大投手(36)は自由契約となった。日米通算197勝をマークしている大物右腕の新天地にはヤクルトが浮上しているものの、具体的な進展はほとんどなく停滞したまま。同一リーグのパ5球団に至っては、ソッポを向いているのが現状だ。人気スターであるはずの田中が、ナゼか〝敬遠〟されている理由とは――。
日米通算200勝にあと3勝と迫りながら、楽天から電撃退団の意向を表明した田中の新天地は、ヤクルト一択となるのだろうか。だが同球団の小川GMは、先月28日の時点で先走る一連の報道にくぎを刺すかのように各メディアに対し、田中について「獲得に向けた調査をしている段階ではない」とコメント。ソフトバンクから国内FA権を行使した石川柊太投手(32)の獲得を最優先としていることから、あくまでも現段階では無関心の姿勢を強調している。
その他の球団の反応も鈍い。先月24日に楽天を退団することが球団側と本人から発表されて以降も〝田中争奪戦〟は勃発していないのが現状だ。
セ・リーグで豊富な資金力を誇る巨人、阪神は両球団の関係者が田中獲得をやんわりと否定。パ・リーグのライバル5球団も一様に静観を決め込んでいる。実際にソフトバンク・三笠GMは田中獲得の可能性について問われた際に「補強ポイントは投手力ですが、ちょっと対象になる獲得の可能性は今のところないかなと思っています」と言い切っている。
近年はオフの間に〝ベテラン投手コレクター〟としてストーブリーグをにぎわせ続けてきた西武も同様だ。2018年オフにFAで巨人へ移籍した炭谷(現西武)の人的補償で、内海哲也投手(当時36歳=現巨人投手コーチ)を獲得。翌19年オフには中日を自由契約となったレジェンド・松坂大輔投手(当時39歳=現引退)を出戻りで迎え入れた。そして昨オフもFAでソフトバンクへ移籍した山川の人的補償に和田毅投手(43=今季限りで引退)を一時指名しかけたことが明るみとなり、大騒ぎになったのは記憶に新しい。
こうした背景があった西武だからこそ、当初は最有力候補として「マー君の獲得にはいち早く名乗りを上げるのではないか」と見る向きもあった。ところが、先月25日に広池球団本部副本部長が早々に「現段階ではそんなに前向きには考えてはないという感じです」と述べ、あっさりと否定している。
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