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稲本潤一が代表チームを結束させた〝中田英寿プール突き落とし〟事件

東スポWEB / 2024年12月5日 7時9分

引退会見を行った稲本潤一

2002年日韓W杯〝最後の戦士〟がユニホームを脱いだ。元日本代表MF稲本潤一(45=南葛SC)が4日、今季限りでの現役引退を発表した。W杯は3大会連続で出場し、イングランド・プレミアリーグの強豪アーセナルに所属するなど海外でもプレー。本紙担当記者が振り返る〝武勇伝〟とは――。

【取材の裏側 現場ノート】日韓W杯のヒーローだった。ともに「ゴールデンエージ」と呼ばれたMF小野伸二やFW高原直泰らと同世代で、02年W杯では2得点をマーク。特にロシア戦で決めた決勝ゴールは多くのサポーターの記憶に残っているはずだ。

本紙インタビューでは歴史的ゴール後、自身の行動について「失敗」とし、本当は映画「E.T.」のようにFW柳沢敦、MF明神智明、MF中田浩二らと指を合わせる予定だったという。しかし「映像を見たらETでも何でもなかった。ゴールの瞬間に真っ白になってしまった」と困惑。ベンチに駆け寄って明神の胸に飛び込むはずも、不在だったため、DF秋田豊と抱き合って歓喜した。

試合後には激励のためロッカーを訪れた小泉純一郎首相に裸で飛び込んだ。「若さゆえに勢いのまま裸で抱きつきましたが、今考えるとすごいことしたなって。もう絶対にできない。周りの選手から『お前はすごいな』って言われましたね」と苦笑いを浮かべた。

ユース代表(U―20代表)、五輪代表、A代表で稲本を重用したフィリップ・トルシエ監督は稲本を「ビッグボーイ」と呼んだ。大きな体(181センチ)に少年のような顔つき。01年にイングランド・プレミアリーグの名門アーセナルに移籍したのも同クラブのアーセン・ベンゲル監督と、かねて親交のあったトルシエ監督の〝後押し〟があったとされる。

陽気な性格で絶対エース、MF中田英寿とも臆せずに対応した。02年W杯前、合宿中の決起集会ではエースをプールに突き落とし、初戦ベルギー戦の前日には練習後に中田と肩を組んで「FIFAアンセム」を大声で熱唱。「孤高の選手」として知られる中田が声を出して歌う姿は極めて貴重だったことに加えて、チームの結束力を高めるのに少なくない貢献を果たしていた。

(サッカー担当・三浦憲太郎)

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