【ソフトバンク】柳田悠岐 2年連続の大減俸… 背負い続ける「長期大型契約」の重責
東スポWEB / 2024年12月6日 5時9分
ソフトバンクの絶対的主砲・柳田悠岐外野手(36)が5日に福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億円減の年俸4億7000万円プラス出来高でサインした。
今季は5月末に右太もも裏を痛めて長期離脱。52試合の出場にとどまり、打率2割8分6厘、4本塁打、35打点に終わった。昨オフは5000万円ダウンでキャリア初の2年連続減俸となった。
「自分の力不足。そこがすべてです」。20分足らずで交渉を済ませ、会見場に姿を現した柳田は終始落ち着いた様子だった。2019年12月にメジャー挑戦を封印して7年契約を締結。4年目が終わった23年オフに契約を見直し、来季6年目のシーズンを迎える。
逆らえない加齢とともにパフォーマンスの低下、不測の事態が生じるリスクは増す。5年前のオフ、柳田は7年契約を締結する際に見直し条項を盛り込み、満了に近づくにつれてなだらかに減俸していく契約形態を自ら選択した。球団経営を圧迫したり、周囲が気を使うような高給取りのベテランとなることを誰よりも嫌ったからだった。7年契約を結ぶ際に「4年目に辞めてもいいんですか」と球団フロントに早期引退の確認を入れたのも、その一例だ。
レギュラーに定着した14年以降、規定打席への未到達は今季を含めても2度だけで、いずれも全力プレー中の故障によるものだ。「モチベーションを下げずにできる」。立場がある選手となり、見え方や見られ方を意識するようにもなった。大幅に下がった年俸提示にも「すみませんでした」とすんなり判を押した姿は、複数年契約の甘えとは無縁。「悪例」とみなされれば後進への影響もある。譲れないプロ意識で自らにハッパをかけ続けている。
長期大型契約を全うしようと、来季に向けてすでに始動している。これまで以上に食生活に気を配り、肉体の強度を上げるため早朝からトレーニングに励む毎日だ。「今年の数字はもうレギュラーではない」と殊勝に語り、来季の目標は「レギュラーで出続けること」と裸一貫での出直しを強調した柳田。絶対的な実力者が逆襲に燃えている。
(金額は推定)
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