【新日本・ＷＴＬ】オーカーンがIWGPタッグ返上へ HENARE負傷で「1・5東京ドームも白紙になるだろう」

WTLでも順調に白星を積み重ねていたIWGPタッグ王者のオーカーン(左)とHENAREだが…

新日本プロレス６日鹿児島大会で、ＩＷＧＰタッグ王者グレート―Ｏ―カーンがパートナー・ＨＥＮＡＲＥ（３２）の欠場に伴い、ベルトを返上する意向を示した。

オーカーンとＨＥＮＡＲＥは開催中の「ワールドタッグリーグ（ＷＴＬ）」でＢブロックにエントリー。この日に予定されていた内藤哲也＆高橋ヒロムとの最終公式戦を残し５勝１敗で単独首位を走っていた。

ところが、５日の宮崎大会の６人タッグ戦でＨＥＮＡＲＥが右膝を負傷したため欠場。最終戦が不戦敗となり、ＨＥＮＡＲＥの早期復帰が難しいことから、リーグ戦も棄権となった。

オーカーンはこの日の大会で６人タッグ戦に出場。試合後のバックステージに現れると無念の言葉を口にした。「ＷＴＬ、単独首位で優勝に一番近い存在だった。しかし、最終戦の前日に怪我をさせられて全てを失った。ベルトもおそらく返上だろう。１・５東京ドームも白紙になるだろう」と、ＨＥＮＡＲＥの早期が難しい見通しを明かし、来年１・５ドームで決まっていたヤングバックス（マシュー＆ニコラス・ジャクソン）との防衛戦も消滅する見通しを明かした。

さらにオーカーンはＨＥＮＡＲＥの負傷の責任を内藤たちに押し付けた。「内藤、ヒロム、ロス・インゴのファンの愚民たちよ…。事故だからしょうがねえか？ 怪我したヤツが悪いか？ 俺たちが優勝して戦ってやるから我慢しろってか？ 優勝を目前にベルトも１・５も理不尽に奪われて、それでもトランキーロ、焦るなってか？ 怪我させた敵のお前らが言うんじゃねえよ！」と激高。

「例えば、明日結婚式だってドライブして、交通事故起こされて、それでも事故だからしょうがないね、パートナーを病院送りにされても、何の謝罪もなくてお前ら許せるのか？ 余は許せないよ。内藤とヒロム、絶対に許さねえからな！」と、絶叫した。

ちなみにＨＥＮＡＲＥは内藤のアームドラッグを受けた際に負傷しており、内藤が故意に怪我をさせたというよりは、アクシデントの可能性の方が高そうだ。オーカーンが交通事故に例えているのは、逆に物事を分かりにくくしている気がするが、あえて例えに乗っかるなら、そもそも内藤に過失があるのかどうかも疑わしい。それでもオーカーンは「あのタフなＨＥＮＡＲＥがただのアームドラッグで怪我をするわけがない。何か卑怯な手を使ったに違いない」と、どちらが理不尽か分かったものではない言い分を繰り出した。

ともあれ、今のオーカーンが、冷静さを欠くほど怒りと悲しみに震えていることは間違いない。「スポーツマンシップ気取ってお涙頂戴のセリフを言えば満足か？ いいか、優勝も、ベルトも、東京ドームも、パートナーも理不尽に奪われたんだぞ！ そんなくだらないことをお望みならな、プロレスファンっちゅうのは何か重大なことを勘違いしているよ。そんなこと言っちまったらよ、お前ら人の痛みも分からねえ、心の分からねえクズどもだ！」と、最後まで被害者であることを主張していた。