【現役ドラフト】阪神移籍の巨人・畠世周は心技体で上昇気配「体のキレが良くなった」
東スポWEB / 2024年12月10日 5時4分
巨人の畠世周投手(30)が9日の「第3回現役ドラフト」で阪神に指名され、移籍が決まった。
近大から2016年のドラフト2位で巨人に入団すると、翌17年7月6日の広島戦(マツダ)で一軍デビュー。同年7月19日の中日戦(ナゴヤドーム)でプロ初勝利を挙げた。21年には自己最多52試合に登板したが、昨年3月に右ヒジのクリーニング手術を受けた影響で、23年シーズンは自身初の一軍登板なし。今季も強固な救援陣の中に割って入ることはできず、一軍登板はわずか1試合に終わった。
巨人投手陣の中では菅野、そして中川や今村に次ぐ生え抜き3番手と培ってきた経験も豊富。一軍でこそチャンスをつかめなかったが、今季はファームで主に救援として37試合に登板し、防御率1・41と安定感を見せていた。
数字が物語るように、新天地で完全復活を遂げる可能性は高い。「救援にまわってから球速が落ち始めた感じがあった」としていた右腕だったが、先発時代に行っていた打撃練習を再度取り入れたことで「体のキレが良くなった。いろいろな要因はあると思うが、やっぱり球速は戻したい。『現状と一緒』というのは『衰退と一緒』なので」とも述べており、復活への手応えをつかみつつある。
今年で節目の30歳。尽きることはないハングリー精神も右腕を突き動かす原動力だ。同学年ではドジャース・大谷らトップクラスの選手も多数活躍。それだけに「正直、もっと活躍したい。同年代でもう何億だったりの年俸をもらっている人もたくさんいる。同じ年代の人がどんどん活躍している姿を見るのはやっぱり悔しいじゃないですか。『俺もやってやりたい』っていう気持ちが年々強くなっていますし、少しでも活躍できるように頑張ります」と素直な本音を激白していた。
心技体で上昇気配を見せている畠がタテジマのユニホームに袖を通し「逆襲の虎」として化けられるか。
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