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【西武】平良海馬の中継ぎ〝再転向〟をMLB側も高評価 松井裕樹の5年43億円より「大きな契約が結べる」

東スポWEB / 2024年12月14日 6時4分

笑顔で中継ぎ転向を受け入れた西武・平良海馬

西武・平良海馬投手(25)が大方の予想に反して現場、球団側の要請を受け入れ、ブルペン再転向を受け入れた。

埼玉・所沢市内の球団事務所で13日に行われた2度目の契約更改交渉に臨み、5000万円ダウンの2億円で来季の契約を更改した(金額は推定)。交渉の争点だった「配置転換問題」は、本人が強く望んでいた先発ではなく、中継ぎでの決着。開口一番「結論、来年は中継ぎをやります。ざっくり言うと条件が良かった」としながら、自ら歩み寄った理由を次のように説明した。

「一番の要因は言えないんですけど、金額も含めインセンティブ(出来高)もかなりつけてもらったので。そこは球団側からそれだけ(中継ぎを)やってほしいという思いも伝わりましたし、それをしっかり僕の中で飲み込んで、来年しっかり責任をもってやりたいなと思います」

一説には登板数によって今年の減額分(5000万円)を補い、さらにアップも狙える年俸と同じ2億円規模のインセンティブが付いたともいわれている。

いずれにせよ、2年前の先発転向一辺倒だった交渉とは違い「妥協点は探っていかないといけない」としていた平良が、一歩引いた大人の対応で球団側から有利な条件を引き出した格好だ。これを将来的な移籍を目指すメジャー側はどう見ているのか。

あるメジャー関係者は「そもそも彼はリリーバーとしての評価が高い投手」としながら、こう続けた。

「彼のエージェントとなるであろうスコット・ボラス氏がどんな交渉を仕掛けてくるのか分からないが、彼はリリーバーとしても十分大きな契約が取れるピッチャー。松井裕樹がパドレスと結んだ契約(5年2800万ドル=約43億円+出来高)より大きな契約が結べるだろう。彼の強みは先発、セットアッパー、クローザーと何でもできるユーティリティー性。中でもピンチの場面で出ていって、試合の流れを引き戻すセットアッパーとしての能力はずば抜けている。リリースポイントが低くストレートがライズしてくる投球軌道も希少性が高く、全球をクイックで投げ、ピッチクロックへの対応も問題ない。西武の評価が彼の適性ポジションだと思う」

球団の要請を受け入れながら先発への強いこだわりを隠さない平良だが、複数のメジャー関係者の評価も西武と同じ「彼の適性はブルペン」で一致している。

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