本田圭佑 レベル上がり続ける日本代表に…あえて注文「すべての人が意識することが大事」

松井大輔氏の引退試合でプレーしたＭＦ本田圭佑

元日本代表ＭＦ本田圭佑（３８）が、日本代表の強化へ向けて、あえての〝注文〟をつけた。

本田は１５日に行われた元日本代表ＭＦ松井大輔氏（４３）の引退試合（三ツ沢）に参戦。Ｗ杯初出場だった２０１０年南アフリカ大会のカメルーン戦では、松井氏からのアシストでＷ杯初ゴールを決めたこともあり、そのシーンを再現する形で得点を挙げた。

「最初、あのシーンを再現することを知らず、大ちゃん（松井）が出てきて、ボールを持った時に周りが『ファーへ行け』と言うから、どういう意味やろと思って、こっからワンツーで崩せるやろと思ったけど、２、３秒くらいの時間差で気づいたという感じでしたね」と振り返った。

そんな元代表エースは、１４年ブラジルＷ杯前には優勝をぶち上げるなど、早くから高いゴールを設定していたが、いまや日本代表の森保一監督やＭＦ遠藤航主将（リバプール）らイレブンも、その目標を口にする。

スタンダードが上がっていることを踏まえ「日本のレベルが上がり続けているので、さらにそのスピードを上げるようにしないと。（日本サッカー）協会をはじめ、サッカー界に関わるすべての人がそれを意識することが大事になる」と力説した。

Ｗ杯制覇に向けた成長速度という意味では、まだ物足りなさを感じているのだろうが、同い年のＤＦ長友佑都（ＦＣ東京）がチームのまとめ役として奮闘していることには、称賛の言葉を贈る。

「年を取ってきたことでの必然だと思うし、佑都から、とにかくもう一度、Ｗ杯に出たい気持ちが伝わってくる。試合に出られない悔しさはあると思うが、なんとしてでも（Ｗ杯へ出るために）彼はああいうポジションを買って出てやっているだろうと感じている」

現状では長友のような貢献はできないとはいえ、本田が世界一を目指す日本代表に関わる日はやって来るのだろうか。