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三菱UFJ銀行の貸金庫窃盗…被害額は十数億円? やっと会見の半沢淳一頭取「銀行ビジネスの根幹を揺るがす」

東スポWEB / 2024年12月16日 20時39分

三菱UFJ銀行

貸金庫窃盗の不祥事を受けて16日、三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取ら幹部が都内で記者会見を行った。冒頭、半沢頭取は「元行員による貸金庫からお客さま資産の窃取事案につきまして、信頼・信用という銀行ビジネスの根幹を揺るがすものであると厳粛に受け止めており、お客さまや関係者の皆さまに心よりお詫びを申し上げます」と頭を下げた。

銀行の貸金庫から利用客の資産が盗まれたという窃取事案の発覚は10月31日。練馬支店(旧江古田支店含む)と玉川支店で起きていた。被害状況は現段階で約60人の客が対象で時価十数億円程度だと判明している。ほかに数十人が被害にあった可能性があるという。盗んだとされる元行員はすでに懲戒解雇となっている。また、元行員については40代の女性と明らかにされた。

犯行手口は元行員が支店の貸金庫の管理責任を担う立場にあり、支店に保管している予備鍵を不正に使い、利用客に無断で貸金庫を開けて、資産を盗んだという。元行員は単独でやったといい、投資などに使ったとも供述している。

貸金庫は同行では契約数が約13万ある。金庫内のボックスを貸し出すサービスで、開錠には客が持つ鍵と銀行鍵の両方が必要になる。なぜ元行員が客の鍵を使えたのかというと、実は支店に客の鍵の予備が保管されており、それが使われていた。予備鍵のチェック体制はあったが、不十分だったという。

今後は予備鍵を支店で管理せずに本部に集約。また、鍵の使用に際して複数人が関与する仕組みにすることで再発を防止する。

発覚から会見まで約1か月半もかかったことに半沢頭取は「お客さまへの対応を最優先に取り組んできた」と説明。経営責任については「再発防止策を策定し、実行に移していくことが最大の責任だと認識している」と話した。

なお、SNSでは会見を受けて、ドラマ「半沢直樹」(TBS系)を思い出したという声が多いが、原作者の池井戸潤氏は半沢氏が頭取に就任することが決まった際に、応援のメッセージとともに「半沢直樹のモデルではありません」とのコメントも出している。

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