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三菱UFJ銀行「半沢直樹」ばりの土下座で済まぬ不祥事 〝リアル〟半沢頭取が苦慮する巨額窃盗の内情

東スポWEB / 2024年12月17日 6時14分

貸金庫窃盗不祥事を受け、記者会見した三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取

元行員による貸金庫窃盗の不祥事を受け16日に三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取らが記者会見を行ったが、〝リアル半沢直樹〟と話題になっている。銀行を舞台にした人気ドラマ「半沢直樹」(TBS系)と同じ名字だからなのだが、事態は深刻。「信頼・信用という銀行ビジネスの根幹を揺るがす」と頭を下げた半沢頭取はどうする?

「やられたらやり返す、倍返しだ!!」の決めゼリフで話題になったドラマ「半沢直樹」は2013年に放送された大人気ドラマ。20年の続編も好評で、今でも多くの人の印象に残り続けている。だからこそ、半沢頭取がニュースに登場するとSNSなどで話題になったわけだ。

半沢頭取が半沢直樹のモデルになったとのウワサもあるが、三菱UFJ銀行の関係者は「それについては、原作者の池井戸潤氏が否定しています」と指摘。2020年12月に半沢氏が頭取に就任する見込みだと報道された当時、池井戸氏が反応。半沢氏について「同期入行ではあるものの、ほとんど面識のない方」とコメントを発表し「ご本人も否定されていますが、半沢直樹のモデルではありません」と、モデル説も否定していた。

そんな半沢頭取が厳しい局面に立たされている。元行員の40代女性が貸金庫から客の資産を盗み出したという不祥事に半沢頭取は「信頼・信用という銀行ビジネスの根幹を揺るがすものであると厳粛に受け止めており、お客さまや関係者の皆さまに心よりおわびを申し上げます」と、土下座とまではいかないが深く頭を下げた。

発覚は10月31日で、練馬支店(旧江古田支店含む)と玉川支店で起きていた。犯行期間は2020年4月からの4年半で、約60人の客が被害に遭い、被害総額は時価十数億円程度だと判明している。ほかに数十人が被害にあった可能性があるという。もちろん40代女性は懲戒解雇となった。

貸金庫とは金庫内のボックスを貸し出すサービスで、開錠には客が持つ鍵と銀行鍵の両方が必要になる。元行員は支店の貸金庫の管理責任者で、支店に保管されている客の鍵の予備を使って盗み出していたという。この予備鍵をチェックする体制はあったが、結果的に機能していなかった。

元行員は盗んだ資産を投資などに使っていたといい、「申し訳ないことをした」と謝罪の言葉を述べているという。

同行は被害にあった利用客に対して補償を開始している。貸金庫に何が入っているかは客しか分からない仕組みなので、元行員の供述と客の話などを付き合わせて被害額を確定させているという。

同行が億単位で客への補償をすることになるが、元行員にお金を返してと請求はできるのか。今こそ半沢頭取は「やられたらやり返す、倍返しだ!!」と元行員に怒りをぶつけてもいいタイミングである。

前出の同行関係者は「今回の件は元行員が銀行から何かを盗んだという横領ではなく、お客さまのものを盗んだという窃盗になります。一義的には被害者はお客さまになります」と、銀行が被害者ではないと説明した。被害者でないなら請求できないのか?

「今、元行員に代わって銀行がお客さまに被害を補償しています。法律的なことは詳しくありませんが、それが終わった後に何らかの形で銀行から元行員に請求できないか検討することになります」(同)

同行は警察と相談しながら調査を進めてきた。刑事告発や被害届の有無については捜査に影響があるということで明らかにされていないが、〝土下座〟では済みそうもない。

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