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シー・シェパードの創設者を釈放 デンマークが身柄引き渡しを拒否した理由

東スポWEB / 2024年12月19日 6時4分

釈放されたポール・ワトソン容疑者(インスタグラム@captainpaulwatsonから)

反捕鯨団体シー・シェパードの創設者で元代表のポール・ワトソン容疑者(74)がデンマークでの5か月間の勾留から釈放された。7月21日に日本の逮捕状によりデンマークの自治領グリーンランドで拘束され、日本は身柄引き渡しを求めていたが、デンマークが拒否した。

海上保安庁の瀬口良夫長官は18日、「このような結果になり残念だ。関係国と連携して国際手配を継続する」と述べた。

ワトソン容疑者は2022年にシー・シェパードを離れ、新しい団体であるキャプテン・ポール・ワトソン財団を設立。同財団は「日本に送還されていたら、日本で最高15年の懲役刑に処せられていただろう」と話していた。

デンマークは日本と犯罪人引き渡し条約を結んでいないが、デンマーク法務省は「容疑者の引き渡し条件は満たされている」と明かしていた。しかし、「引き渡しを求められている行為が14年以上前のものであるという事実と、行為全般の性質。そしてワトソン氏がこれまでに勾留された期間が日本で受ける刑罰に加算されるという保証を日本当局から受けていない」として、釈放したという。

東京海上保安部は2010年2月、南極海でシー・シェパードのメンバーが調査捕鯨船団の船員を負傷させた傷害事件の共犯として、ワトソン容疑者の逮捕状を取得。国際刑事警察機構(ICPO)が国際手配していた。

ワトソン容疑者は釈放後、自身の財団のインスタグラムなどに動画を投稿し、「5か月ぶりに釈放されて良かった。そして、日本に送還されず、クリスマスに帰国できることが分かって良かった。唯一つらかったのは、私の2人の息子たちに6月以来会っていないことです」と笑顔を見せた。

日本は国際捕鯨委員会を脱退し、2019年に商業捕鯨を再開している。ワトソン容疑者は、これまでの勾留審問で「財団は反捕鯨活動を継続する用意がある」と話してきた。今後、ワトソン容疑者はまた攻撃を加えてくるかもしれない。

軍事事情通は「日本は国際捕鯨委員会を脱退してから、南極海での調査捕鯨ではなく、沿岸や排他的経済水域での商業捕鯨をやっています。反捕鯨団体は手を出せなくなりました。日本の港で許可された集会をやるぐらいしかできないのではないでしょうか」と指摘している。

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