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長州力を襲撃した怪覆面X「渕正信」が激白「馬場さんに言われたのは2、3日前」「元子さんにも…」

東スポWEB / 2024年12月22日 10時4分

長州(右)に対戦を迫る謎の怪覆面X(1984年12月、香川・高松)

【プロレス蔵出し写真館】今から40年前の1984年(昭和59年)12月4日、香川・高松市民文化センターで第4の団体〝長州力の〟ジャパンプロレスが旗揚げした。「長州軍団の夜明け」と銘打ち、チャリティー特別試合として開催された。

長州らジャパン勢は、この年の9月20日、大阪での試合を最後に新日本プロレスを離脱。75日ぶりにリングに帰ってきた。。この日、長州はエキシビションマッチを行うことが決まっており、その対戦相手が誰なのか注目を集めた。開場の1時間前に1000人近くが並び3500人(満員)と、予想以上の観客が詰めかけた。

高知で試合が組まれていた新日プロでは坂口征二副社長が東スポの記者をつかまえ「長州の相手は誰になった?」と逆取材。全日本プロレスの試合地・博多でも「長州の相手は決まったか?」。相手探りで盛り上がっていた。全日プロではひとり、渕正信が欠場していることが判明し、現場の記者は東京のデスクに報告を入れた。「ふーん」。素っ気ない反応だった。

渕は前日3日の千葉大会でマイティ井上と組み、ハーリー・レイス&ニック・ボックウィンクル組と対戦。ニックのパイルドライバーとレイスのブレーンバスターを食らい、負傷して欠場していた。

高松では、長州が「オレの相手は誰だ? 新倉(史祐)、お前とやるか」。軽口を叩くほど機嫌がよかった。

さて、いよいよ長州の試合になり、先に新倉がリングイン。続いて長州が登場して、リングアナのコールに右手を突き上げるいつもの風景。まさに試合が始まろうとしたその時、南側壇上にイスを手にしてスキー帽をかぶった謎のレスラーが姿を現した。赤のアメフト風コスチュームに赤いタイツとシューズ。赤のサポーター。館内は騒然だ。

謎の怪覆面Xはリングに近づき長州を挑発。タイガー服部レフェリーがスキー帽を脱ぐよう促すと(写真)、その下にはマシーン軍団そっくりの赤いマスクをかぶっていた。

怪覆面Xは新倉に襲いかかり、排除してから長州と対峙した。急きょ、対戦が決まってレフェリーチェックを受ける長州に怪覆面Xがタックルの不意打ち。倒れた長州に首絞めのチョーク攻撃。さらにタックルを見舞う。長州も反撃してラリアートからショルダースルー。電光石火のリキラリアートを叩き込み、ガッチリとサソリ固めで捕獲した。

ギブアップしない怪覆面Xに、これ以上は危険と判断して服部レフェリーがストップをかけ、試合はわずか95秒で決着した。若い選手に担がれて退場する怪覆面X。長州はそれを目で追っていた。

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