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【住之江ボート・SGグランプリ】毒島誠がGP初制覇「肩の荷が下りた。来年は自然体で…」

東スポWEB / 2024年12月23日 0時34分

SGグランプリを初制覇し黄金のヘルメットをかぶる毒島。左は山之内すず

ボートレース住之江のSG「第39回グランプリ」(優勝賞金1億1000万円)は22日、12Rで優勝戦が行われ、イン先マイした1号艇の毒島誠(40=群馬)が差した2号艇・桐生順平をスリット裏で振り切ると2Mから独走に持ち込み先頭でゴール。通算80回目、SG9回目の優勝を初のグランプリ制覇で飾った。

21日のトライアル2nd最終戦、強烈なピット離れで難なく4コースを奪取した茅原悠紀のピット離れは優勝戦でどれだけ出るのか――。レース展開を左右するだけに注目されたが、突き抜けることはなく枠なり3対3に落ち着いた。スリットは内の毒島、桐生がしっかり踏み込み、ややヘコんでいた茅原のツケマイは明らかに届かない。

しかし、イン先マイした毒島が「ハンドルを切り直した」とやや横に流れた。1M出口では桐生の差しが入ったようにも見えたが、スリット裏からグイッと前に出た毒島が豪快に2Mを先取りして勝負あり!

「1Mがあんなんになったんで、エンジンが良くてよかったな~と」

並の仕上がりなら差し切られていたところ、エンジンパワーがミスを帳消しにしてくれたと32号機に感謝する。

「(1Mのターンミスの原因は)緊張でしょうね。ただ、いつもの1号艇より緊張は少なかった。仕上がりがむちゃくちゃ良かったんで。まあ、勝ったのでオッケーです(笑い)」。凡機に乗っても腕で勝つ男が、究極に仕上がったエンジンを駆るとここまで強い、というところを全国のファンに見せつけた。

9個目のSGタイトルが初の「グランプリ」となり「これ(グランプリ)を取れて肩の荷が下りた。来年は一走一走、自然体での自分らしいレースができれば」と、来年は円熟味を増した姿を見せてくれそう。幸美夫人の誕生日であり結婚記念日でもある12月22日に最高の結果を出すのだから、スーパースター恐るべし。40歳にして進化を続ける毒島の今後が楽しみだ。

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