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【M―1】連覇の令和ロマン・高比良くるま「次は審査員をやりたい」 松本人志降板で〝笑いのカリスマ〟になる可能性

東スポWEB / 2024年12月23日 5時9分

史上初のM―1連覇を成し遂げた「令和ロマン」の高比良くるま(左)と松井ケムリ

結成15年以内の漫才日本一を決める「M―1グランプリ2024」の決勝戦が22日、東京・六本木のテレビ朝日で行われ、令和ロマン(高比良くるま=30、松井ケムリ=31)が優勝。賞金1000万円を獲得するとともに史上初の連覇を達成した。今年の大会はダウンタウンの松本人志が審査員を降板したことで注目されたが、高比良は今後、〝笑いのカリスマ〟になる可能性を秘めているという――。

まさかの展開だった。令和ロマンは昨年、出場者の出番順を決める〝笑神籤(えみくじ)〟で、不利と言われるトップの出番を引いたにもかかわらず優勝。トップ出番での優勝は第1回のM―1、2001年の中川家以来の快挙と騒がれたが、今年の大会でもまさかのトップの出番を引いてしまったのだ。

これはさすがに令和ロマンにとっても計算外。笑神籤を引いたのはパリ五輪柔道男子金メダルの阿部一二三選手だったが、終了後の優勝会見でくるまは「引かれた瞬間、『ひふみん!』って思いました」と明かした。

しかし令和ロマンは〝横綱相撲〟とも言うべき貫禄の漫才を披露。トップの出番をモノともせずに優勝し、史上初の2連覇を達成した。

大会前に注目されていたのは、昨年まで審査員を務めていた松本人志の出演がなかったこと。松本は、自身の女性問題を報じた「週刊文春」を発行する文藝春秋社などに約5億5000万円の損害賠償などを求めた訴訟を起こしたが、先月訴えを取り下げた。

一部では「M―1で復活」という声もあったが、実際は松本と山田邦子、サンドウィッチマンの富澤たけしが降板。代わりに「NON STYLE」石田明、「笑い飯」哲夫、「アンタッチャブル」柴田英嗣、「かまいたち」山内健司、「オードリー」若林正恭が審査員に加入し、昨年の7人から9人に増やしたのだ。

「松本が出演できない代わりに、過去の優勝者、準優勝者など、M―1で活躍したメンバーを増やした。富澤は自分から辞退したから仕方がないが、〝笑いのカリスマ〟が出演できないことを逆手に取り、〝新しいM―1〟をアピールする狙いがあったのではないか」(お笑い関係者)

実際に、決勝戦の前は「松本不在のM―1はどうなる?」ということが注目されたが、いざ決勝が始まると、松本がいないことはほとんど気にならず、新たに加わった審査員の審査が注目される結果になった。

さらに令和ロマンが史上初の連覇を達成したのも象徴的だ。

「これまで誰も達成したことがない連覇を、不利と言われるトップの出番で成し遂げた。令和ロマンのネタづくり担当であるくるまは、番組の最後に『次は審査員をやりたいです』と言っていたが、何しろ、誰もやったことがない連覇を達成したのだから、その資格は十分あるでしょう」(同)

また、令和ロマンが所属する吉本興業は今年、「R―1グランプリ」「キングオブコント」「THE W」という主要賞レースで優勝を逃していた。もしM―1で優勝を逃したら今年、無冠となる危機だったが、それも令和ロマンが救った格好だ。

「史上初の連覇のうえ吉本にとっても救世主。くるまが〝笑いのカリスマ〟になる可能性は十分ある」(同)

テレビで松本人志不在の今年、くしくも新たな〝笑いのカリスマ〟が誕生したのかもしれない。

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