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【新日本】オーカーン〝KOPW封印〟の真意 内藤哲也戦が転機「IWGPに直結する存在に」

東スポWEB / 2024年12月23日 5時9分

マイクを握るグレート-O-カーン

新日本プロレスのKOPW保持者グレート―O―カーンが、タイチ(44)との争奪戦(22日、後楽園)を制し「KOPW2024」覇者となった。試合後は、20年に創設された同タイトルの封印を宣言。「地方再生」を掲げ、団体最高峰IWGP世界ヘビー級王座(現王者はザック・セイバーJr.)の対となるベルトにすることを目指してきたオーカーンの変節に隠された真意とは――。

覇者の座を決する年内最後の争奪戦。挑戦者が提案した「KOPW3年間集大成3本勝負」は壮絶な死闘となった。互いに1本ずつ取って3本目の「ラストマンスタンディング・エニウェアマッチ」に突入。場外テーブル上へのノド輪落としを浴びるなど猛攻にさらされたオーカーンは、リングに戻り肉弾戦を展開した。天翔十字鳳をキャッチしエリミネーターを炸裂させると同時にダウン。両者ノックアウト決着となった。

3本勝負が1勝1分け1敗となり、保持者のオーカーンはドロー防衛に成功。試合後は「このKOPWを封印する。代わりと言っちゃなんだが、余の権限で、毎年恒例の1・4(東京ドーム)のランボーマッチを、IWGP世界ヘビー(挑戦権)争奪戦に変える」と衝撃のプランを披露した。

今年1月にKOPWを初戴冠し、「地方再生」を掲げてタイトル戦線を戦い抜いた。IWGPの対になるベルトを目指していたにもかかわらず、覇者となった途端に封印とはいったいどういうことなのか。

取材に対し、オーカーンは「プロレスを地方から盛り上げる。売り上げを上げて、強い新日本プロレスを再生させる。今もその目標にブレはない。なら、やり方を変えて同じ目標に向かうだけだ」と持論を展開した。

転機となったのはIWGP世界王座に挑戦した9月の神戸大会だ。当時の王者・内藤哲也に敗れたが、キャリアで初めて団体最高峰王座に挑んだ戦いを通じ、肌で感じたことがあった。「やはりIWGPを支配する者こそが、プロレス界を支配する者だと感じさせられたな。ならば余がやるべきことはKOPWの価値を高め、IWGPに直結する存在にすることだったのじゃ。1・4のランボーがIWGPにつながる道を切り開いたのが余という、史上最も偉大なKOPW覇者というわけじゃな」

唯我独尊な封印案ではあるものの「余以上にKOPWを生かせるレスラーはおらん。その余がIWGP世界ヘビーを支配すると決めたのだから、KOPWは役目を終えたのじゃ」と力説。オカダ・カズチカ(現AEW)が提唱し、数々の名勝負を生んだKOPWは、その歴史に一度幕を閉じる。

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