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ドクター・中松氏96歳 高齢者を軽んじる風潮に喝「年を重ねることは老いではなく成長だ」

東スポWEB / 2024年12月24日 11時39分

取材に応じたドクター・中松氏

今年7月の東京都知事選に挑戦した“発明王”ドクター・中松(中松義郎)氏(96)を直撃。任期満了なら4年後となる都知事選を見据え「100歳で東京都知事選に出て、世界新記録を作る。私の当面の寿命は144歳だ」と意気込んだ。

ドクター・中松氏はこれまで灯油ポンプ、フロッピーディスク、パチンコ、カラオケ、ゴルフパター、ファクス、人工心臓、燃料電池など、3940件の発明をしている。“発明王”エジソンは1093件で、約4倍にあたる。米国ではドクター・中松氏の功績を認め“世界一の発明王”としてロサンゼルスなどでは「ドクター・中松デー」が制定されているほどだ。

そんなドクター・中松氏が先日、新著「百歳脳 ピッカピカの百歳 So what?」(青志社)を刊行した。日本は究極の少子高齢化社会で、高齢者を“老害”などと卑下する風潮もあるが、ドクター・中松氏は「(同書は)高齢者を軽んじる今の世間に対する私なりの反撃である」と語る。

「私は今、96歳を超えて、100歳に片足を突っ込んでいる。それでも年を取ったという消極的な思いが頭をよぎることはない。それは自分自身の“脳力”がどんどん大きくなっていくことを実感しているからだ。多くの人は、年齢だけを物差しにして人生を考えている。しかし、年を重ねることは老いではなく、経験を重ねるということであり、成長だ」

体力的な面で年を取ったなと感じることはあるが、「今の方が脳が活性化している」と断言する。その理由について「脳を喜ばせ続ければ決してボケない。情報を常に取り込み、未来に備える。自分の脳が喜ぶツボを手に入れる」と明かす。ドクター・中松氏いわく、独自の研究によりはじき出された自身の寿命は「144歳」だという。

そして、まだまだ“若い”うちに選挙に打って出るという。次の都知事選は任期満了なら2028年に行われる予定。その時、100歳だ。

ドクター・中松氏は「歴史上、100歳で立候補した人はいないから、間違いなく世界記録を樹立することになるだろう。この壮大な夢を実現するには大変な準備が必要だ。頭も体もすべて健全でなければできない。そして、当選した暁には、世界が認める発明王が都知事になった東京は、世界の発明センターになる。世界中のスタートアップ企業が集まってくる。東京は世界一裕福な都市になる。私はそれをすべて都民に分配する。私以上に都民を幸せにできる人はいない」と話している。

なお、「百歳脳」刊行記念イベントが1月11日、東京・秋葉原の書泉ブックタワー10階で行われる。

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