ＪＡＬで大規模システム障害 著名人も巻き込まれ… 年の瀬の空港が大混乱！

日本航空で大規模なシステム障害が２６日に発生し、年の瀬の空港が混乱に陥った。

午前７時３０分頃に何者かによって日本航空の社内外をつなぐネットワーク機器がサイバー攻撃を受け、大規模なシステム障害が発生。チェックインができなかったり、手荷物が預けられないなどのトラブルが起き、国内線で４０便以上の遅れが出た。

トラブルに巻き込まれた著名人も。元プロ野球選手の糸井嘉男氏は自身の「Ｘ」（旧ツイッター）で「ＪＡＬ…。乗れなかった サイバー攻撃てなんですの？」と投稿。タレントの松田ゆう姫はＸに「今もう１時間近くほぼなんの説明もなく 飛行機の中で待機してるんだけど、、原因これなの？怖い」と不安をつづった。

国内・国際線ともに同日に出発する便のチケットの販売を中止していたが、午後１時２０分頃にシステムは復旧した。

日本航空によると、システム障害が発生した原因はＤＤｏＳ攻撃とみられるという。

ＤＤｏＳ攻撃とは、複数のコンピューターから大量のデータを一斉に送り付け、企業などの正常なサービスの提供を妨害するサイバー攻撃のこと。今年５月に発生したＪＲ東日本のモバイルＳｕｉｃａなどが使えなくなったシステム障害もＤＤｏＳ攻撃によるものとみられている。ＤＤｏＳ攻撃は、サイバー攻撃の中でも比較的簡単に行えることから最近は増加傾向にあるという。

「攻撃の目的は嫌がらせや事業妨害が多い。簡単に行えるため、興味を持った若者が軽い気持ちでやってしまうこともあります。最近でも中学生がＤＤｏＳ攻撃をしたとして書類送検されています」（ＩＴ事情に詳しいジャーナリスト）

年末年始の帰省ラッシュを目前に控えるだけに、十分なセキュリティー対策が求められそうだ。