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ライガーが占うドーム2連戦 海野翔太を迎撃する王者ザックは「今のところ穴がないんだよね…」

東スポWEB / 2024年12月28日 6時4分

東京ドーム決戦へ、前シリーズでも火花を散らした王者ザック・セイバーJr.(右)と海野翔太

獣神サンダー・ライガーが気になる話題やプロレス観を語る「獣神激論」。来年1月4、5日東京ドーム2連戦直前の特別編では、4日大会で行われるIWGP世界ヘビー級王座戦(王者ザック・セイバーJr.対挑戦者海野翔太)と、内藤哲也対高橋ヒロムのスペシャルシングルマッチ2試合の見どころを徹底解説する。大きな注目を集める両試合をライガーはどう見るのか――。

【ライガーが語る獣神激論(特別編1)】東京ドームがいよいよ近づいてきましたね。メインは前回も話したけど、ザックと海野選手のIWGP世界戦。海野選手が「ワールドタッグリーグ」で左足首を負傷してしまったけど、先日の試合を見ても動きは悪くなかったし、僕はケガのことは気にしなくてもいいんじゃないかと思うんだよね。

ザックも負傷箇所を狙ってくるだろうけど、海野選手もそれを知っているから、その中で返し技なり自分の決め技を持ってきて、お互い化かし合いみたいな試合になるのかもしれない。ケガを餌にするわけじゃないけど、海野選手がどういうタクティクスを持ってくるかが一つの見どころだね。

とはいえ、ザック選手はいつもコンディションがいいし、僕が見て今のところ穴がないんだよね。プロレス大賞のMVPも取って、勢いにも乗ってる。海野選手の左足の状態次第では、7―3くらいでザック優位になるかもしれないなと見ています。

セミは内藤選手とヒロム選手のシングルマッチ。みんな師弟対決とは言うけど、2人は体格から考え方から結構違うと僕は思うんだよね。いくらロスインゴベルナブレス・デ・ハポンと言っても、同じことを考えてるからじゃなくて、それぞれやりたいことをやるために組んでいるんだろうし。

過去には師匠だったかもしれないし、ヒロム選手がいろいろ教えは受けていると思うけど、試合を見ていても内藤選手は内藤選手で、ヒロム選手はヒロム選手だなっていうのが僕の感想。師弟で注目されてるけど、2人はすでにプロレス界でもトップの存在だからね。ヒロムなんて早くも来年のMVP狙ってるんじゃないの? 対戦相手のネームバリューもあるし、試合内容もよくなるだろうし、単なる師弟対決じゃなくて「来年のMVPは俺がもらうよ」くらいの気持ちで、この試合に向かって行くんじゃないかな。

逆に内藤選手はここでヒロム選手に負けたら来年はどこに進んでいこうかって話になっちゃう。周囲に「棚橋(弘至)も引退宣言してるし、内藤ももうそろそろかな…」とは言われたくないだろうしね。そういう意味では、ここで内藤がヒロムを弾き返さないといけないね。

内藤選手はこの試合を前に4度目の目の手術を受けた。華やかそうに見えるけど、それだけ試合に骨身を削ってるんだよね。でも、そこで負けてちゃ新日本のトップに立てない。そういう経験を重ねていくごとにプロレスラーとして厚みも出てくると思うし、やってくれると思うよ。だってこの試合、リスクがあるのは断然内藤選手なわけじゃない。それを自分の口から実現させたところに覚悟を感じる。ファンは感情が追いつかなくて、見ていて大変な試合になっちゃうと思うけどね。

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