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〝MLB最弱球団〟マイナーで大躍進の西田陸浮 GM補佐はメジャーキャンプへの招待も示唆

東スポWEB / 2024年12月28日 11時4分

ホワイトソックス株で、1Aから2Aまで昇格した西田陸浮(X、旧Twitterから)

〝MLB最弱球団〟のマイナーで日本の若武者が奮闘中だ。今季のホワイトソックスはア・リーグ中地区で41勝121敗と歴史的大惨敗。その傘下の1A、カナポリスで西田陸浮内野手(23)が実質的なプロ1年目のシーズンを終えた。東北高校から佐々木主浩氏(56)、斉藤隆氏(54)、ダルビッシュ有投手(38=パドレス)に続く4人目のメジャーリーガー誕生となるか注目される。

俊足と巧打が持ち味の西田は開幕を1Aで迎え、出場した90試合で5三塁打、13二塁打を含む打率2割9分に加え、35盗塁をマーク。「ハイA」と呼ばれる「1A+」のウィンストン・セーラムに昇格した後も26試合で打率3割3分7厘、出塁率4割3分6厘、10盗塁を記録した。

すると、9月には本人も「呼ばれるとは思っていなかった」と驚いた2Aのバーミンガムに昇格。こちらでも11試合で打率3割3分3厘、出塁率4割、4盗塁の好成績を残し、ポストシーズンでも「1番・二塁」で全試合出場を果たし、2Aのサザン・リーグ優勝に大きく貢献した。

最終的にマイナーの3階級で合計127試合に出場して打率3割4厘(484打数147安打)。出塁率も4割1分8厘とし、49盗塁はマイナーの球団新記録となった。

長い1年間を終えた西田は、ドラフト1位を含む有望株が多い2Aについて「みんな頭がいいし、しっかりできる。野手のスイング、パワー、どれも全然違う。(投手は)マウンド慣れしている感じで、100マイル(約160・9キロ)以上投げる投手もいた」とレベルの高さを痛感しつつも「もうちょっとできるかな」と自信ものぞかせた。

来季の3A昇格を見据え、課題の一つに挙げたのが打撃の向上。チームからは「『このままでいてくれ』って言われています」というものの「長打という結果ではなく、強い打球を打てるようにしたい」と、さらに磨きをかけていく考えだ。

ホワイトソックスは借金80を抱え、4位のツインズにすら41ゲーム差の単独最下位に沈んだとあって、西田に声が掛かる可能性もある。同球団のジョシュ・バーフィールドGM補佐は「リクウのリポートや映像を見て、我々はとても興奮している。スピードがあり、守備も堅実で高く評価している。判断するにはまだ早いが、来年は彼が大リーグキャンプに招待選手として参加することも検討に値すると思う」と明かした。若武者の挑戦は続く。

☆にしだ・りくう 2001年5月6日、大阪府枚方市生まれ。右投げ左打ち。168センチ、68キロ。枚方リトルリーグ、現北大阪ボーイズを経て東北高校に進学。甲子園出場は果たせず、卒業後は米オレゴン州マウントフット短大に進学。3年時にスカラシップ(奨学金留学)でオレゴン大に編入。全63試合の出場で打率3割1分2厘、出塁率3割9分5厘、5本塁打、25盗塁を記録。MLB13球団から調査書が届き、23年6月にホワイトソックスから11位(全体329位)で指名された。本職は二塁手で左翼、右翼も守る。

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