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【医師のお部屋】脊柱管狭窄症 体幹の筋肉鍛え生活習慣の改善を

東スポWEB / 2024年12月29日 10時9分

禁煙するなどの生活習慣改善も重要だ

脊柱管狭窄症にならないためにできることは何か、そして改善するためにやるべきことは何か、整形外科医の浅野健一郎先生に教えてもらおう。

――脊柱管狭窄症はどういうことが原因と考えられるのでしょうか

浅野医師(以下、浅野)この症状は背骨や靱帯の変形などが影響します。骨や靱帯に影響を及ぼすような生活を日常的に行うことが、脊柱管狭窄症になりやすくなる要素になるといえますし、症状が出ている人にとっては、悪化させることにもつながります。例えば、日頃から重量物を持ち上げるお仕事の方は、靱帯が肥厚しやすくなるので、症状が出る可能性は高くなるといえます。

――ならないために、そして悪化させないためには、どうすればいい?

浅野 ひとつめは、筋力低下を防ぐこと。特に体のバランスを担っているインナーマッスル、つまり体幹の筋肉を鍛えましょう。体幹の筋肉があると、背中周りも安定します。バランスボールに座りバランスを取るだけでもトレーニングになります。他には、四つん這いになって右手と左足を宙に浮かせてバランスを取る。次は逆の手足を行うといったトレーニングもおすすめです。

――生活習慣などで意識した方がいいことは?

浅野 喫煙習慣がある人は禁煙に取り組むことです。狭窄症では神経が圧迫されることにより神経の血流が悪くなります。喫煙をすることで、さらに血流が悪くなり症状が強く出てしまう。血流の改善を意識すると症状が落ち着くという方が結構いらっしゃるので、おなかや背中周りを温めるのもおすすめです。

――治療するとなると、どのようなことを行いますか

浅野 まずはやはり生活習慣の改善です。禁煙に取り組んだり、肥満傾向にあるならば痩せる努力をして、筋肉をつけたりしていただきます。そして、投薬する場合は、痛みを和らげるための薬や、血流を良くするような薬を処方することもあります。ただ、狭くなった脊柱管を広げるためには手術をするしか方法はないため、状態によっては手術を行うこともあります。

――広げるためには手術しかないということは、薬で良くなっても油断は禁物?

浅野 まさにその通りです。投薬や生活習慣の改善で症状がゼロになるという方はたくさんいます。しかし、狭くなってしまったところ自体が広がったわけではない。症状が落ち着いていてもまたぶり返してくる可能性はあるため、良い生活習慣を意識し続けるなどして、油断はしないでください。

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